EpicのCEO「Appleの過去最高益は“Apple税”のおかげ」と批判

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Appleと係争中のEpic Gamesで最高経営責任者(CEO)を務めるティム・スウィーニー氏が、先日発表されたAppleの売上高について、その多くは「彼らのものではない」と批判しました。

高収益は“Apple税”で成り立っていると批判

Appleが27日に発表した、2022年度第1四半期(Apple独自の会計年度:10月〜12月)の売上高は1,239億ドル(約14兆2,900億円)となり、前年同期に続いて過去最高益を達成しました。
 
しかし、この爆発的な増益を好ましく思わない人物もいます。Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは、Appleの収益が他社を犠牲にして成り立っているとTwitterで批判しました。「もちろん、Appleは他のどの企業よりも稼いでいる。だが、その多くはAppleのものではないのだ。アプリの配信や決済を独占し、税金を課すことで、消費者や小さな企業から金を奪っているのだ」
 

スウィーニーCEOの指摘は間違い?

Appleが第1四半期に記録した収益の85%近くが、iPhoneやiPad、Macといったハードウェアで占められていることを思うと、スウィーニー氏の指摘には無理があるように思われます。確かにサービス部門の成長は著しいものの、全体の15%に過ぎませんし、この中にはiCloudやApple Music、Apple TV+のサブスクリプションも含まれています。
 
アナリストのニール・サイバート氏も、ニュースサイトiMoreとのインタビューで、App Storeは利益を上げているものの「Apple全体の粗利益に占める割合は小さいままだ」と指摘し、「(アナリストたちの)予測平均が想定するほど高くはない」と述べています。同氏の見積もりでは、App Storeが収益全体に占める割合は5%ほどだそうです。

裁判はどうなる

Epic GamesのCEOがここまで攻撃的な理由は、Appleとの裁判が理由です。
 
米地方裁判所の判決は概ねAppleに有利な内容に終わりましたが、控訴審では各州の司法長官や米司法省までがEpic Gamesの肩を持つ意見表明を行っており、一審のように「圧倒的な勝利」とまではいかない可能性があります。
 
 
Source:iMore
(kihachi)


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