音楽ストリーミング市場でシェア1位をひた走るSpotifyに対し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)絡みで、思わぬ“キャンセルカルチャー”の逆風が吹いています。
Apple Musicに思わぬ追い風
ワクチンについて誤った情報を流しているとされるジョー・ローガン氏のポッドキャストが、Spotifyに公開されていることを問題視し、アーティストのニール・ヤングが自身の楽曲を取り下げるよう要求したことが発端です。ヤングが誤った情報を拡散するプラットフォームから自身の楽曲を削除して欲しいと伝えたことを受け、Spotifyはアルバムを削除しました。
しかし、事態はここで終わりませんでした。Twitterではハッシュタグ“#cancelSpotify”がトレンドとなり、ニール・ヤングに追従するムーブメントが発生したのです。
ストリーミング市場ではSpotifyの後塵を拝するApple Musicも、ここぞとばかりにアプリ内で「We Love Neil(我々はニールを愛している)」セクションを作成、Twitterでも「ニール・ヤングの家。彼の全カタログをApple Musicで聴こう」と、Spotifyを揶揄(やゆ)するかのようなツイートを行いました。
— Micah Singleton (@MicahSingleton) January 27, 2022
The home of Neil Young.
Listen to his entire catalog on Apple Music: https://t.co/sUGtz4JbB9 pic.twitter.com/YgRMygUqhi
— Apple Music (@AppleMusic) January 28, 2022
ニール・ヤングだけでなく、ジョニー・ミッチェルやジェームス・ブラントといった他のアーティストも次々と追従しており、Spotifyもこのまま手をこまねいているわけにはいきません。
ムーブメントによってSpotifyを見捨てたユーザーの多くは、抗議のためApple Musicに集まっているとされているだけに、Appleとしてはこの上ない“おいしい”展開でしょう。2021年前半の時点で、Apple Musicの有料会員数は7,800万人、Spotifyは1億5,000万人以上いるとされていますが、この差はどこまで縮まるのでしょうか。
Source:iMore
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-435355/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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