ラストワンマイル物流の人手不足解消目指す。Yperが自動配送ロボットと5G活用の実証実験へ

東京都は、5Gを活用したイノベーションの創出や新たなビジネスの確立を促進する「5G技術活用型開発等促進事業」を推進中。

この事業において、スタートアップ企業を支援する事業者(開発プロモーター)として採択された株式会社サムライインキュベートは、5Gを活用し“スマート東京”を実現すべく「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」というアクセラレータープログラムを展開しました。

同プログラムの第1期採択企業の1社となったのがYper株式会社(以下、Yper)。2021年10月に発表した新規事業である「自動配送ロボット」を活用した3つのプロジェクトに取り組む見込みです。

3つのシーンで自動配送ロボット「LOMBY」を活用

同プログラムは、東京を中心とする街中にリアルな実証フィールド・アセットを有する大手企業が「街中実装パートナー」として参画し、採択されたスタートアップとの事業共創を推進するというもの。最長3ヵ年度という長期伴走支援も特徴です。

Yperは、「どこでもラストワンマイル物流が持続可能となる社会の実現 」という募集テーマにおいて採択。街中実装パートナーである株式会社ジェイアール東日本都市開発・東京都立大学・三菱地所株式会社の3社と連携し、3つのプロジェクトに挑みます。

プロジェクト名は「5G遠隔操作/監視でどこからでも配達員になれる自律走行ロボット」 。Yperが開発する自動配送ロボット「LOMBY」を活用した完全非対面のラストマイル配送サービスを事業化へと導きます。

具体的には、街中実装パートナー3社が有するアセットにおいて、飲食店から集合住宅へのフードデリバリー、大学構内での宅配物配送、商業ビル内でエレベーターを活用した館内配送という3種類の異なるシーンでの実証を展開。「LOMBY」は、地方からの遠隔監視による自律走行または遠隔操作で配送業務をこなすとのことです。

なお同プログラムでは、Yperのほかサイトセンシング株式会社・株式会社シナスタジア・株式会社Placyが採択され、街中実装パートナーとしては京浜急行電鉄株式会社や清水建設株式会社が参画しています。

ラストワンマイルに向き合うYperのプロダクト

Yperと言えば、置き配バッグ「OKIPPA」を思い浮かべる人も多いでしょう。「OKIPPA」は、玄関ドアノブに取り付けることで、不在中だけでなく在宅時にも非対面で荷物受け取りができるバッグです。アプリと連携した荷物通知システムや盗難補償保険制度など便利で安心なサービスを提供し、一般発売以来、全国で17万個以上を販売しています(2022年1月1日時点)。

Yperは、そんな「OKIPPA」を通じて、再配達削減など物流ラストワンマイルの課題解決に貢献してきました。そして、また別の角度から物流ラストワンマイルの課題解決に挑むべく、2021年10月に新規事業を開始。それが、AMR(自動配送ロボット)事業です。

AMR事業において開発しているのが「LOMBY」。大きな特徴は、宅配物と生鮮品などを混載できるということでしょう。「LOMBY」は、2021年10月25日より5日間、広島県の北広島町にて宅配便と生鮮食品などを混載して配送する実証実験を行っています。

PR TIMES
「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」特設サイト

(文・Higuchi)


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