Appleが、米国内のApple Store従業員に対して昇給や休暇の増加を提案しているとBloombergが報じています。人手不足の中での人材確保、物価上昇への対応のほか、従業員からの待遇改善要望に対応した動きとみられます。
2020年以前から勤務する従業員が対象
Appleが、アメリカ国内のApple Store従業員に対して提示している昇給は、店舗所在地や役職によって異なるものの、約2%〜10%に相当します。昇給の対象となるのは2020年以前から勤務している従業員です。
現時点では米国内のApple Store全従業員に周知されてはいないものの、昇給は2月中に実施される予定です。
Bloombergが話を聞いた販売担当者は1時間あたりの給与が3ドル(約347円)増加し25ドル(約2,900円)に、修理担当者は同じく3ドルの昇給により1時間あたり24ドル(約2,780円)になったそうです。
今回の昇給は、通常は10月に行われる定期昇給とは別に行われます。Apple Store全店舗の従業員を対象とした昇給は異例のことです。
なお、Appleは2021年秋に、直営店の従業員に対して最大1,000ドル(約115,000円)の臨時ボーナスを支給しています。
パートタイム従業員も有給休暇取得可能に
Appleは、昇給に加えて休暇取得条件の緩和、休暇の増加も計画しています。
Appleは、4月からはパートタイム雇用の従業員も有給休暇を取得できるようにするほか、病気休暇、育児休暇、介護休暇の日数を拡大します。
人材不足や物価上昇への対応に加え、従業員からの要求に応じる
Apple Store従業員に対する待遇改善は、アメリカの経済が回復する中で人材確保が課題となっているほか、消費者物価の急激な上昇といった社会環境に対応し、従業員を確保する目的があると見られます。
また、一部の従業員からの労働条件の改善要求への対処という意味もありそうです。
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-437501/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...