Volvo、サービス部門の技術者約1,500人にApple Watchを配布

Apple Watch Series 7
 
スウェーデンの自動車メーカーVolvoが、技術者に最新の情報を提供し事務作業を軽減させるため、サービス部門にApple Watchを導入したことが明らかとなりました。

1,500人の技術者にApple Watchを配布

Volvoで車の整備と顧客とのコミュニケーションを担当する約1,500人のパーソナル・サービス・テクニシャンに対し、主に顧客対応を支援するため、Apple Watchが配布されました。これにより、顧客がガレージに到着すると修理の詳細が技術者に通知されます。
 
技術者は、Apple Watchを使用し顧客からの情報やメモを確認し、修理が完了すると顧客に直接電話をかけることが可能になります。さらに付属するiPhoneアプリにより、技術者はより簡単に情報を入力したり確認することができます。これにより、記録の印刷や、技術者がパソコンに向かって記録を取ったり情報を確認する必要もなくなります。
 
Volvoは、これまで社内で使われていた15種類のITシステムに関して、新入社員を教育するのに半年もかけていたとのことです。
 
同社のパーソナル・サービス・テクニシャンであるジョニー・アンダーソン氏は、「Apple Watchがあれば、仕事に必要なものが全て手首に収まります」と語っています。また、「Apple WatchとiPhoneを使った新しい技術者に向けたトレーニングも、デスクトップシステムよりずっと簡単です」と続けています。

Apple Watchの導入による効果

また、ガレージ内で書類や顧客の連絡先情報を紛失することがないというメリットもあります。Volvoは、新入社員教育の時間がどれだけ短縮されたかなどの具体的な情報は明かしていません。しかし、Apple Watchを使用している技術者の80%が、顧客満足度のスコアを向上させたとのことです。
 
また、サービス後のフォローアップの電話やメールも3割ほど増え、今のところ書類の印刷量も40%減少しています。同社のデジタルチームは、特にカスタマーサービスを向上させるためにApple Watchを導入しましたが、技術者の他の仕事にも役立っていると報告しています。チームの中には、施設内で連絡を取り合うためにトランシーバー(ウォーキートーキー)機能を使っているところもあるとのことです。
 
 
Source:ComputerWorld via AppleInsider
(m7000)


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