気温別に紹介!寒い冬キャンプでも快適に眠れる寝床の作り方

こんにちは。「不自由は自由だ!」をモットーに、不便だらけの自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

最近、ちょっと暖かくなってきたと思ったら、また寒くなったり、大雪だったり、まだまだ冬が続きますね!

そこで今日は、冬キャンプの寝床の作り方について温度別で紹介したいと思います。冬キャンプをこれから始めてみたい方、冬キャンプをやってみたけど寒かった方などなど、お役に立てればと思います。

ちなみに私は、なるべく最小限のギアでキャンプを楽しむスタイルなので、少ないギアを有効活用して、0〜−15℃くらいまでを暖かく過ごせる寝床の作り方を紹介します。

冬キャンプの寝床を快適にするには、「寝袋の快適温度をキャンプする時の温度に合わせる」というのは基本中の基本ですが、それ以外にもちょっとした工夫で寝袋の快適温度以上の効果が期待できます。

今回は、温度別にそのコツをご紹介します!

■【0〜−5℃】寝袋の力を最大限発揮する!

▲使用しているのは、グランドシート、サーマレストマット、モンベルダウンハガー#0

気温が0〜−5℃の状況下では、3シーズン用の寝袋(快適温度0〜5℃くらい)ではちょっと寒いです。寝られないことはありませんが、寒いと命に関わるので、まずは冬用の寝袋(快適温度−10℃前後)で寝ることをおすすめします。

キャンプでの睡眠系ギアで一番大事なのは寝袋で間違いありません。一般的にはキャンプする温度は、その寝袋の快適温度のプラス5℃くらいが理想とされています。なので仮に、冬キャンプをする時の気温が−5℃ならば、最低でも快適温度が−10℃の寝袋を選んだ方が安心です。

寝袋はとても大事なのですが、実はその寝袋の力を最大限発揮することが大事なのです。

いくら寝袋の性能が高くても、ダウンを結露や雨で濡らしてしまったり、地面からの冷気があたったりして、寝袋本来の力を発揮できなければ意味がありません。

まず基本中の基本ですが、寝袋は絶対濡らさないようにしてください。

寝袋を濡らさないという大前提において、グランドシートはかなり重要。

上の写真では、オレゴニアンキャンパーのグランドシートを使っています。このグランドシートは生地が厚く防水なので、仮に地面が濡れていても寝袋が濡れる心配はありません。

グランドシートを選ぶ時は、耐水圧を必ずチェックし、最低でも1500mm以上、できれば2000mm以上あるのが理想です。軍幕やタープ泊、地面が覆われてないフロアレステントを使用する場合は、なるべく厚手のグランドシートをおすすめします。

その次にマットです。私のおすすめは、サーマレストのZライトソルですが、他のマットでも構いません(おすすめ理由はこちらで紹介 )。

マットにはR値という数値があって、その数値が高ければ高いほど暖かく、地面からの冷気をシャットアウトします。ちなみに、−10℃くらいまでなら、R値が2あれば十分です。

ということで、0〜−5℃くらいまでのキャンプでの装備としては、寝袋を濡らさない、そのために、対水圧2000mm以上の厚手のグランドシートを用意。そしてR値2以上のマットを敷き、冬用の寝袋で寝る。というのが結論です。

この装備であれば、幕はフルオープンでも寝らます。

■【−5〜−10℃】寝袋カバーを追加して対応する

▲0〜−5℃の装備に、寝袋カバーを追加(アメリカ軍のモジュラーシステムのカバー)

外気が−5℃以下になると、正直かなり寒いです。ですが先ほど紹介したように、地面からの冷気をちゃんとシャットアウトして、寝袋が濡れないようにすれば大丈夫です。

寝袋が濡れないようにするのは、地面もそうですが、当然、上からの雨やテントの結露からの水滴なども気をつけなければなりません。

そんな時重宝するのが、寝袋カバーです。できるだけ、透湿性が高く、防水機能のある生地を選びましょう。私が使っているのは、ゴアテックスの生地が使用されている、アメリカ軍が以前実際に使用していたといわれている寝袋カバーです。

寝袋カバーは寝袋を濡らさない機能だけではなく、寝袋の保温力をさらに上げる効果があります。なので寝袋カバーを追加しただけでも、快適温度をさらに下げられるのです。

■【−10〜−15℃】R値の高いマットを併用

▲−5〜10℃の装備に、エアマットを追加

実は先ほどの装備(−10℃まで)でも−15℃くらいまでならいけるのですが、R値2のサーマレストでは、地面が土、芝生、雪や氷など、状況によっては心もとないので、エアマットをプラスで使った方が安心です。

単純に、R値が高いマットを選んでもいいのですが、R値が高いマットは嵩張ったり、値段が高かったりとデメリットもあるので、R値2〜3程度のコンパクトなエアマットなどを重ねて対応した方が汎用性が高いかもしれません。

それでも心配な場合は湯たんぽがおすすめです! 私は湯たんぽがわりにキャンティーンを使っています。

湯たんぽは持っていないのですが、上の写真のキャンティーンと、フリースで湯たんぽがわりにして、寒い時は使っています。寝る前に入れても朝まで暖かさが残るので、寝袋の快適温度をさらに下げる効果があります。ぜひお試しください。

■【番外編…1】コットを使う場合は隙間を荷物で埋めるべし!

▲コット:Helinox タクティカルコット コンバーチブル/マルチカモ

地べたスタイルではなく、コットを使用する場合もあるかと思います。

この場合は、コットとグランドシートの間に、冷気を遮るものを入れてください。コットは地面と離れているから寒くないと思いがちですが、冷気が溜まりますので、バックパックや寝るときに着ない衣類などを詰めるといいです。

▲下から、グランドシート、荷物、コット、サーマレストマット、寝袋

上の写真の装備なら、幕をフルオープンにしてもかなりの寒さまでいけます。寒がりの方は、これにマットや寝袋カバー、湯たんぽを足してみてください。

■【番外編…2】3シーズン用の寝袋ならフル装備で

▲グランドシート、寝袋(NANGA 3シーズン用で快適温度−2℃)、寝袋カバー、湯たんぽがわりのキャンティーン

3シーズン用の寝袋しか持っていない場合には冬キャンプができないかというとそんなことはありません。地面からの冷気をしっかりシャットアウトして、寝袋の保温力を寝袋カバーで高め、そして寝袋自体を湯たんぽで温めれば寝袋の快適温度を5℃〜は下げることが可能なのです。

このセットで、−5℃は問題なくいけました。むしろちょっと暑くて寝袋のジッパーを開けたほどです。もしかしたら、より寒くても寝られるかもしれませんが、試したことはありません。もちろん個人差は多いにあります。ただ、私は寒がりなので、決して我慢しているわけではありません。

さて、いかがでしたでしょうか? 冬キャンプの寝床の作り方はお分かりいただけたでしょうか?

装備をきちんと揃えることはとても大事で、さらにその性能を活かせば工夫次第で快適に寝られるようになります。コンパクトな装備で冬キャンプをしたい方は、試してみてください。

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

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