Apple TV+作品「CODA」、全米俳優組合賞で二冠〜アカデミー賞に弾み

CODA
 
Apple TVで配信されている(日本を含む一部地域では未配信)映画「CODA(邦題:コーダ あいのうた)」が、アカデミー賞前哨戦の一つとされる全米俳優組合賞(SAG)で最優秀賞を獲得しました。

批評家や観客から絶賛の感動作

2月27日(現地時間)で開催された第28回全米俳優組合賞にて、映画部門の最優秀賞にあたるキャスト賞を「CODA」が獲得しました。また、主人公の父親役を演じたトロイ・コッツァーも助演男優賞を受賞しました。
 
映画のタイトルとなっている“CODA”は「Children of Deaf Adults(聴覚障がいの大人に育てられた子ども)」の略で、本作品も聾唖(ろうあ)者の家族に育てられた主人公が夢を追うストーリーです。
 

 
実際に聴覚障がいを持つ俳優を起用した点だけでなく、彼らの演技力や心温まる感動ストーリーが高く評価されており、大手レビューサイトRotten Tomatoesでも、批評家から95%、観客からも93%の支持を受けています。

並みいる強豪を抑えての受賞は高い価値あり

SAGでCODAのライバルとなったのは、地球滅亡のブラック・コメディ「ドント・ルック・アップ」や、カンヌで監督賞受賞の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」といったNetflix作品のほか、グッチ一族のお家騒動をテーマにした「ハウス・オブ・グッチ」、伝説的テニスプレイヤーであるウィリアムズ姉妹の父親を描いた「ドリーム・プラン」などで、いずれも批評家や観客から高い支持を受けている作品です。
 
これらの強豪を抑えて本作がキャスト賞に輝いたことは、アカデミー賞を狙うAppleにとって非常に大きな意味があると言えるでしょう。
 
今回のSAGで、Appleは「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」でも、世界的ヒットとなったNetflixの強敵「イカゲーム」を抑えて、ドラマ部門の作品賞を受賞していますが、Apple TV+がドラマに強いことはすでに証明済なだけに、次なる本命はあくまでも映画のはずです。
 
同じく作品賞と助演男優賞にノミネートされていたゴールデングローブ賞では、惜しくも「パワー・オブ・ザ・ドッグ」に完敗した「CODA」ですが、SAGでは一転して二冠となり、改めてアカデミー賞に弾みをつける結果となりました。
 
 
Source:LA Times,Rotten Tomatoes
(kihachi)


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