株式会社ハイヤールーは、オンライン完結型コーディング試験サービス「HireRoo(ハイヤールー)」を開発。2021年3月末よりβ版を、今年1月に正式版をリリースしました。スタートアップから上場企業まで幅広く導入され、現在導入企業数は約30社、累計選考数は2000件を突破しています。
そんな同サービスが英語対応機能の提供を開始。海外でのエンジニア採用をサポートしていく構えです。
問題作成や評価を効率化
「HireRoo」は、オンライン上で実施するコーディング試験をもとに、候補者エンジニアの技術力を定量評価するサービス。ポイントのひとつは、定量化が難しいと言われるエンジニアの技術力をAIで多角的に測定できることでしょう。正解率だけでなく、可読性・保守性など実践的な項目も自動で解析・定量化し、採用ミスマッチ削減に貢献します。
同サービスには、多種多様な問題が用意されていて、担当者はそのなかから出題するものを選ぶだけ。問題を一から作成する必要がないのもポイントです。なお、独自の問題を作成することもできます。
候補者が課題を提出するとAIによる定量評価のほか、提出までの過程が見られる「プレイバック機能」やコミュニケーション能力を測れる「ライブコーディング機能」による定性評価を実施することも可能です。
問題を簡単に英語にできる
そんな「HireRoo」が、英語に対応しました。
担当者の問題選びは日本語のままで、出題時にプルダウンメニューを選択すると自動で英語に切り替わる仕組みです。なお、英語対応にあたり、ネイティブスピーカーによるチェック体制を確立し、英語表記の品質を担保しています。
導入企業からは、「海外からの予想以上の応募にも、初期選考としてテストを実施したことによって選考の負担を軽減できた」「国内チャネルでは出会えないような優秀な人材も獲得でき、グローバルな組織拡大の支えとなっている」といった声が寄せられているようです。
海外エンジニア需要の高まりが背景に
今回の英語対応機能提供の背景には、海外エンジニア需要の高まりがあります。
というのも、国内のエンジニア不足が深刻な状況にあり、組織の成長を目指す企業にとって海外エンジニアの採用はもはや不可欠となりつつあるからです。特に、開発組織のグローバル展開を目指す企業においてはなおさらでしょう。
しかし、海外人材の技術力評価はかなり難しく、採用に踏み出せない担当者が多かったといいます。そこで、AIによる定量評価が可能な同サービスに英語対応機能を追加することで、海外エンジニア採用のハードルを下げていこうというわけです。もともと距離の成約がないオンライン完結型というのも活用しやすいポイントになりそうですね。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/174302
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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