Apple製品につけられてきた“Pro”というブランディングは、最近何の意味も表さなくなってきた、と米メディアThe Vergeが報じています。Appleは新たにMac Studioを発表し、“Pro”路線からの脱却を模索し始めており、iPhone “Studio”が出てきてもおかしくない、との意見もあります。
Mac Studioは明らかにiMac Proの後継モデル
従来クリエイティブな人たちをターゲットにしてきたAppleの“Pro”製品ラインナップですが、“Pro”という言葉が様々な製品に使用され過ぎた暁に意味を失いつつあり、別のブランディング戦略に移行される可能性が指摘されています。
広告エージェントColossusのディレクターのジョナサン・バルク氏は、Appleが春の新製品発表イベントでMac StudioとStudio Displayを発表したとき、「いつになったらiPhone Studioが出てくるのかな」と思ったといいます。
Proから“Studio”への移行を予測するのは時期尚早だと思われるかもしれませんが、Mac Studioは明らかにiMac Proの後継モデルであり、十分に考えられる展開だ、とThe Vergeはコメントしています。
Appleが“Studio”を使うのは初めてではない
“Studio”は、Appleの現在のターゲット・オーディエンスを表現する素晴らしい言葉であるとの意見もありますが、AppleがStudioを製品名に使用するのは今回が初めてではありません。
Appleは90年代、2000年代にすでに「Studio Display」を販売しています。
他ブランドも“Studio”を使用
また最近では、RazerやLenovoなどのWindowsパソコンメーカーも“Studio”という言葉を冠したノートパソコンモデルを展開しています。
Appleの対抗馬として最も注目されるのはMicrosoftのSurface Studio 2だろう、とThe Vergeは独自の意見を述べています。
“Studio”がProを置き換える日は来るのか
“Pro”という言葉は、Appleのハイエンド完全ワイヤレスイヤホンや、より高価なiPhoneモデルに使用されていますが、“クリエイティブな人たち向け”というニュアンスを失いつつあり、新たなブランディング戦略が求められているようです。
“Studio”も、AppleのサブブランドBeatsのワイヤレスヘッドホン「Beats Studio 3」などに使用されていますが、音楽スタジオでのマスタリングに耐え得るほどの仕様とは言い難く、すでに意味合いがあいまいになっているとの意見もあります。
AppleはMac Studioで多くのクリエイティブな人たちの心を掴んだようですが、“Studio”という意味を正しく伝えていくためには、その名を冠するに値しない製品への多用を避けるべきだろう、とThe Vergeは締めくくっています。
Source:The Verge
Photo:Ashley Pomeroy/Wikimedia Commons, Microsoft, Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-444819/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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