Apple、iPhoneにサブスク型購入プランを導入か〜Bloomberg報道

Apple iPhone
 
AppleがiPhoneなどの製品にサブスクリプション販売の導入を計画している、とBloombergが報じています。ユーザーは、24回の分割払いよりも月々の負担が抑えられ、キャリアの分割プランよりもシンプルにiPhoneを手にすることができ、新型iPhoneが発売されたら簡単に乗り換えることも可能になります。

月々の支払額を抑え、いつでも最新型に乗り換え可能

Appleが導入を検討しているiPhoneなどハードウェア製品のサブスクリプション型販売モデルは、自動車販売の残価設定型ローンと似ており、分割払いよりも月々の支払額を抑えることができ、新モデルが発売されたら簡単に乗り換えることもできるのが特徴になる、とBloombergのマーク・ガーマン記者が事情に詳しい複数の関係者から匿名を条件に得た情報として伝えています。
 
サブスクリプションモデルは、2015年にアメリカで導入されたiPhone Upgrade Programや、24回や12回の分割払い、携帯キャリアが提供する補助金プランよりもユーザーにとって魅力的なものになるだろう、とガーマン氏は報じています。
 
iPhoneのサブスクリプションは、ユーザーのApple IDアカウントに紐づけられ、Apple OneやAppleCareとのセット販売とする計画が検討されており、ユーザーはApp StoreやAppleのWebサイトで契約の管理が可能になる模様です。

導入は2022年末?取りやめの可能性も

Appleはサブスクリプション販売の導入を数カ月前から計画しているものの、「今買って、あとで支払う(buy now, pay later)」サービスの導入を優先するため、当初の計画よりも導入が遅れている模様です。2021年7月にはBloombergやReutersなどが、Apple Cardに「今買って、あとで支払う」サービスが導入されると報じていました。
 
同サービスの導入は2022年末頃が見込まれていますが、2023年にずれ込む、あるいは取りやめになる可能性もあるとの情報を、ガーマン氏は複数の関係者から聞いているとのことです。

Appleの売上高を押し上げ効果にも期待

Appleが、同社の売上高の半分以上を占めるiPhoneのサブスクリプション販売を導入すれば、Appleにさらなる売上高をもたらすことが期待されます。
 
アナリストのトニ・サコナギ氏は2016年に、Appleは成長のためにサブスクリプションモデルを導入するべきだ、と提言していました。
 
BloombergがiPhoneのサブスクリプション計画について報じた後、Appleの株価は2.3%上昇しました。
 
なお、2021年11月には、Appleの電気自動車は従来型の販売ではなくサブスクリプションモデルが導入される、との予測をMorgan Stanleyのアナリストが発表しています。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(hato)


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