Apple Pencilの第1世代と第2世代って何が違う?|iPad Hacks

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iPadシリーズで利用できるApple純正のスタイラスペン「Apple Pencil(アップルペンシル)」には、2022年4月現在、2つの世代が混雑しています。今回はこれからApple Pencilを使ってみたい人に向けて、2モデルの違いをまとめていきます。

 

■使えるiPadが違う

そもそも第1世代のApple Pencilは、2015年に「iPad Pro」の初代モデルとともに発売されました。当初はiPad Proシリーズだけで使えるアクセサリーという位置付けでしたが、次第にiPad Proだけでなく、「iPad Air」「iPad」「iPad mini」などのシリーズでも、同ペンが使えるモデルが登場していきました。

▲第2世代(左)と第1世代(右)のApple Pencil

一方、2018年に「iPad Pro」は大幅にデザインを刷新します。現在の主流となっている、ホームボタンがなくフラットな形状へと変わったのがこの時です。そして、デザインの刷新とともに、対応するApple Pencilも第2世代へと交代しました。こちらも、当初はiPad Proシリーズだけが扱えるアクセサリーという位置付けでしたが、その後「iPad Air」や「iPad mini」もホームボタンがない新世代のデザインに変わり、対応するApple Pencilも第2世代へと変わりました。

そのため、現行のラインナップにおいて、第1世代のApple Pencilに対応するモデルは「iPad」のみです。「iPad Pro」「iPad Air」「iPad mini」では、第2世代のApple Pencilを使う必要があります。

第1世代のApple Pencilに対応するiPadで、第2世代のApple Pencilは使えません。そして、第2世代に対応するiPad Pro/Air/miniで、第1世代のApple Pencilは使えません。購入時には対応製品をしっかりチェックしましょう。

▲iPadシリーズの発売年とモデルごとの世代表記。色分けはApple Pencilの対応状況で、青が第1世代のApple Pencilに対応、オレンジが第2世代に対応

特に、既に数年使っているiPadシリーズの場合には、どちらのApple Pencilに対応しているかを確認することが欠かせません。Lightning端子を備えるモデルでも、古い場合にはApple Pencilが使えないこともあります。上の表で自分の持っているiPadが青(第1世代Apple Pencilが使える)か、それともオレンジ(第2世代Apple Pencilが使える)かを確認しておきましょう。

ちなみに、iPadの世代については、「設定」アプリの「一般」→「情報」画面にある「モデル番号」などから確認できます(名前を変更していない場合には、同画面の「名前」欄で発売年が確認できることもあります)。

 

■第1世代と第2世代の違いについて

Apple Pencilの第1世代と第2世代は、デザイン・機能ともに大きく異なります。まず、第1世代はペン軸が円柱状で、キャップを外すとLightning端子が現れます。ペンの充電やiPadとのペアリングには、このLightninig端子での接続が必要になります。表面はややツルツルした質感です。

▲第1世代のApple Pencil

▲キャップを外すとLightning端子が出てくる

一方の第2世代は、ペン軸の一面がフラットになっているのが特徴です。新世代デザインのiPadシリーズの側面に磁力でカチッと固定され、ワイヤレスで充電やペアリングが実行されます。そのため、キャップやLightning端子がありません。キャップが無い分、ペン軸もわずかに短くなっています。表面は第1世代と比べるとややマットな質感に変わっているように感じます。

▲第2世代のApple Pencil

また、第2世代のApple Pencilでは、ペン軸をダブルタップすることで、ショートカット機能が利用できます。例えば、ペンツールを消しゴムに切り替えたりといったことができるわけです。

▲「設定」アプリの「Apple Pencil」画面から、ダブルタップ時の挙動をカスタマイズできる

 

■メリット・デメリットについて

ペン先の質感や、描くことに関する機能については、世代間での違いはありません。仕様上の違いはありませんし、筆者の体感としても違いは無いだろうと感じます。

ただし、ペン軸の長さや内部構造が違うので、両世代では重心が異なります。そのため、長時間書いていて手に負担が少ないと思うのは第2世代です。第1世代はやや重く感じられます。

▲第1世代の方がペンが長い。さらに、握ったときに重心が離れるので重く感じる

携行性という点でも、第2世代に軍配が上がります。対応iPadシリーズの側面にカチッと磁力で固定できるため、さっと気軽に持ち運べるからです。一方、第1世代ではiPadと合わせて携行するのに専用のケースなどが必要になりますし、カバンの中などでキャップが外れてしまい、すぐ行方不明になりがちです。

▲第2世代は、持ち運びや管理がしやすい

▲第1世代は、充電やペアリングがどうしても不恰好

一方、第1世代にメリットがないのかというと、そういうわけでもありません。例えば、充電手段がiPadだけでなく、Lightning用のアダプタを使って、ケーブル接続でも行えるのは第1世代のみの特徴です。筆者もサードパーティ製のスタンドアクセサリーを用意していて、常に充電している状態になっています。

▲こういう充電器を兼ねたペンスタンドがあるのは、第1世代の良いところだと思う

また、長時間ペンを使う人にとっては、ペングリップを装着した状態でそのまま充電が行えることも重要。第2世代だと、対応iPadの側面に貼り付けてワイヤレス充電をするしかないので、ペングリップの着脱ができたり、マグネット固定の邪魔にならないグリップを選ぶ必要が出てきます。

*  *  *

Apple Pencil(第1世代)と(第2世代)。どちらか片方が圧倒的に優れているということはないと思うのですが、購入検討時には上述したような差異は認識しておくと良いでしょう。

>> [連載] iPad Hacks

 

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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