進化系“背負子” パーゴワークス「カーゴ55」はバックパックキャンプの強い味方!

バックパックには微妙に入らない道具ってありませんか? 外付けにするという手もありますが、じゃらじゃらつけて歩くのは鬱陶しいし、かといって手で持って歩くのは短い距離でも疲れちゃいます。

パーゴワークスの「カーゴ55」は、背負子(しょいこ)好きのデザイナーが考案した進化形パック。旧来の背負子とは違って荷物をサンドイッチするのでパッキングしやすいしバランスよく積載できます。そして一般的なバックパックに比べて軽い!

パックラフトや釣りなど遊びギアを持ち出すチャンスが増える今、「カーゴ55」の魅力を検証してきました。

 

■フロントパネルとサイドベルトでしっかり固定

一般的なバックパックは袋にショルダーハーネスを取り付けた構造ですが、「カーゴ55」は長方形の布にショルダーハーネスを取り付けるという掟破りの構造です。

▲本体重量は1300g、インナーバッグなど含めた総重量は2000g

ショルダーハーネスとウエストベルトがついたバックパネルに、フロントパネル(写真左側)とトップリッド(写真右側)がついています。

一般的な50Lバックパックが1500〜2000gですから総重量はほぼ同じ。ですが、本体だけなら1300gで、使い方によっては大幅に軽くなるんですね。

濡れが不安ですが、バックパックに入れても寝袋や着替えは防水バッグに入れるし、レインカバーをかけないと雨が中まで染みてきます。そう考えるとじつは「カーゴ55」みたいな構造って実用的なのではないでしょうか。

好きな場所に装着できるポケット4つと小物収納に便利な簡易ドライバッグ(15L、30L)、そしてフロントパネルに取り付けられるバンジーコードが付属。どこに何を取り付けようか、どう使おうか、ワクワクします。

バックパックのように袋状になっているわけではないので、マットやクーラーバッグはそのまま、小物は付属のインナーバッグなどに入れて前後パネルで挟み込みます。
両脇にはサイドベルトが付属しているのでしっかり荷物を固定できるし、大きく開くのも便利です。

▲ベルトと干渉しないようにすれば長いものを差し込める

バックパックだと横置きしたいのに縦に詰めるしかなく、パッキングに苦労するんですが「カーゴ55」なら積載の自由度が高まるというわけです。まさに現代版の背負子ですね。

 

■諦めていた遊び道具が入る!

登山ほどシビアではないけれど、徒歩キャンプであってもクーラーバッグやパックラフトみたいな+αの道具を持っていくのは大変です。カートを使うという手もありますが、未舗装路をゴロゴロ引くのはかなりのストレス。全部まとめて背負えればこれほどうれしいことはありません。

▲すべての道具を横向きに詰められる

▲サイドのベルトを調整すれば、厚みのあるものだって無理なく運べる

これまで諦めていたクーラーバッグとコットを背負えます!

バックパックだと泣く泣く長いものを縦に詰めて訳がわからなくなっちゃいますが、「カーゴ55」はすべてを横向きに重ねていけるのでパッキングが苦手な人も安心して使えるんです。

また、濡れモノやゴミをバックパックに詰めるのはちょっぴり抵抗がありますが、「カーゴ55」なら完全に荷室を分けられます。これも見逃せないメリットです。

 

■取り外し自在のポケットとインナーバッグでカスタム

「カーゴ55」の魅力はパッキングの自由度ですが、これを補助してくれるのが付属のポケットとインナーバッグです。

▲約1.5Lのサイドポケットがふたつ付属。止水ファスナーで急な雨でも慌てなくてOK

▲ボトルポケットもふたつ。飲み物を入れたり、スマホやバッテリーなどを入れたりしておけば歩きながらでも取り出しやすくて便利

「カーゴ55」には小物収納に便利なポケットが付属しています。

好きな位置に装着できるのはもちろん、除菌スプレーやウェットティッシュなど日常でも使うものをポケットに入れておいて、日常ではポケット単独で使い、キャンプでは「カーゴ55」に装着するなんて使い方ができるんです。忘れ物防止に役立ちますね!

▲大容量のトップリッド

小型のカメラや地図、行動食など身の回りのものがひととり入る大容量のトップリッドだって取り外し可能です。バックパネルの真ん中にバックル付きウェビングがついていて、これをフロントパネル側に接続すれば荷物をちゃんと固定できます。

取り外したトップリッドは、別売りのアタッチメントを使ってチェストバッグにしてもいいんです。

 

■容量55Lはキャンプに十分

どれだけのものを詰められるか試してみました。

寝るための道具=ニンジャタープ、マット、寝袋、トレッキングポール

食事の道具=クッカー、バーナー、食器、カトラリー、調理用ナイフ、石けんセット、浄水ボトル、クーラーボックス、調味料など

焚き火道具=焚き火台、ナイフ、着火剤、レザーグローブ

その他=チェア、防寒着やレインウェア、バッテリー、ライト、救急セット

キャンプに必要な道具が一通り入っています。

これでもサイドベルトは余裕があるし、フロントパネルのバンジーコードは使っていません。タープ泊のセットにしましたが、テントとミニテーブルだって追加できそう。ただ、調子にのってなんでもかんでも挟み込むと腰と膝に負担が。自分の身体と相談することも大切です。

ほかにはないコンセプトと拡張性が魅力の「カーゴ55」ではありますが、どこの店でも売り切れが続き、飢餓状態だった人も多いのでは。

じつは夏前に生地を見直したニュー「カーゴ55」が登場するとのこと。気になる人は今のうちにWEBサイトで「入荷通知を受け取る」をポチッとしておくといいかも。

>> パーゴワークス

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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