CureAppの高血圧症向け治療支援アプリ、薬事承認取得。年内の保険適用と上市目指す

株式会社CureAppは、高血圧症治療において医師と患者を支援するアプリが4月26日(火)付けで厚生労働省より製造販売承認(薬事承認)を取得したと発表しました。

なお、同アプリは自治医科大学 内科学講座 循環器内科学部門と共同研究したものです。

個別化した治療ガイダンスをスマホで提供

同アプリでは、本態性高血圧症の患者ごとに個別化した治療ガイダンスをスマートフォンにて提供。具体的には、食事・運動・睡眠などに関する知識や行動改善が提案されます。

これにより、正しい生活習慣の定着をサポート。減塩・減量などを通じた血圧の低下という治療効果をもたらすことを意図しています。

また、医師は医師アプリによって患者の生活習慣の変化を確認可能。時間が限られている診療の質向上に寄与するようです。

アプリの治験結果を発表

同アプリに関する治験結果が“欧州心臓病学会2021”にて発表されました。

治験は、本態性高血圧症の患者を対象に2020年1月~12月の期間で実施。同アプリの有効性などを評価しています。

具体的には、対象者を「高血圧治療ガイドライン2019」に沿った生活習慣の修正指導を行う“対照群”と、修正指導に加えて同アプリを使用する“介入群”の2群を設定。

普段の生活をしながら24時間一定間隔で継続的に血圧を測定する検査(ABPM)を通じ、介入群が対照群に対して有意な降圧効果を示すことを明らかにしました。

「治療アプリ」第2弾、年内の保険適用・上市を目指す

本態性高血圧症治療に不可欠な生活習慣の修正。しかし、患者の意欲や環境などに左右されるため継続が難しく、医療機関による介入もリソース面を考えると現実的ではありません。

そこで開発された同アプリ。今年の3月9日に薬事・食品衛生審議会プログラム医療機器調査会において薬事承認が了承され、このたび厚生労働省より製造販売承認(薬事承認)を取得しました。

同アプリは、CureAppが開発する「治療アプリ」のひとつ。2020年8月に薬事承認を取得した「ニコチン依存症治療アプリ」に続く第2弾であり、年内の保険適用と上市を目指しています。

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株式会社CureApp(治験結果発表)

(文・Higuchi)


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