新たに公開された特許から、MacBookシリーズを始めとしたApple製品では、将来的に物理ボタンの廃止が推し進められる可能性が浮上しています。
ベゼルにボタンが浮かび上がる
すでにMacBook ProシリーズにはTouch Barが搭載されていますが、ディスプレイ以外の領域でも必要に応じて可視化/不可視化できるボタンを実装したいとAppleは考えているようです。
USTPO(全米特許商標庁)が公開した特許によると、入力デバイスの役割や位置が固定化されることは「柔軟性や適応性に欠け」るため、デバイスの入力を感知する際に使用される「大きなボタン、キー、その他の機械的に作動する構造」を廃止する仕組みについて述べられています。
極小の穴を通してグラフィックを表示
では、具体的にどのような仕組みを考えているのでしょうか。
特許によると、デバイスの外装に“微穿孔(microperforation)”すなわち極小の穴を配列することで、入力領域上に仮想キーやボタン、通知グラフィックを表示するようです。つまりLEDライトのように、無数の穴からボタンやキーなど様々な形状のグラフィックが状況に応じて浮かび上がるというわけです。
また、入力領域は「照らされていないときは視覚的に感知できない」ので、通常時はただのベゼルやシャーシのままですし、押しても反応しないようにできます。
AppleはMacBookシリーズだけでなく、Apple PencilやApple Watchでも同様の技術を開発しており、視覚だけでなく触覚でユーザーに訴える静電容量式ボタンについても、特許では言及されています。
Appleは膨大な特許を矢継ぎ早に申請&取得しているため、実際に製品化されるとは限りませんが、今回の特許は2022年2月にも取得されたものであるだけに、現段階で同社がこの技術を前向きに検討していることは確かでしょう。
Source:AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-456116/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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