株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は、日本航空株式会社(以下、JAL)および中部スカイサポート株式会社(以下、CSS)の協力を得て、中部国際空港の制限区域内にて貨物けん引車の遠隔運転に関する実証実験を5月23日(月)より開始します。
けん引車運用の生産性向上に資する役割を検証
同実験では、JALが運用するトーイングトラクター(貨物けん引車)に、ソリトンが開発した遠隔運転操縦システム(以下、遠隔システム)を搭載。同空港内での運転資格を有するCSSの社員が、名古屋市内に設置した遠隔センターから車両の走行状態・周辺状況を認知・判断して運転操作をおこないます。
実験を通じ、遠隔運転操作の実効性と走行安全性を評価・確認し、トーイングトラクターの空港内運用における生産性向上に資する役割を検証します。
また、検証成果をもとに自動運転機能との相互補完を含む遠隔システムの最適化と実運用に向けた取り組みを継続するとのことです。
実績ある遠隔型自動運転システムを応用開発
今回、車両に搭載する遠隔システムは、障害物検知警告などの機能を実装しています。
同システムは、ソリトンがこれまで公道などでの実証実験を通じて培ってきた遠隔運転および遠隔型自動運転のシステムを、空港内制限区域のような特殊環境で稼動する車両に向けて応用開発したものです。
たとえば、自動運転での走行状況を遠隔監視し、緊急時などに遠隔から運転操作ができる遠隔型自動運転向けのシステム。ソリトンは2020年12月、東急株式会社らと共に実施した伊豆高原駅周辺の一般道における自動運転可能な小型バス(EV)を用いた遠隔型自動運転の実証実験にこのシステムを提供しました。
映像伝送に「Smart-telecaster Zao」シリーズ活用
実験中、車両と遠隔センター間の回線には通信会社が異なる3回線の商用LTE/4G回線を使い、映像伝送には「Smart-telecaster Zao」シリーズを活用。同シリーズは、複数のモバイル回線を利用し高品質かつ安定した映像を通信するソリトンの映像伝送装置です。
最新モデルの「Smart-telecaster Zao-X」は、不安定なモバイル回線に最適化されたオリジナルプロトコルが「RASCOW2」へと進化。映像伝送の遅延を大幅に短縮できるといいます。
PR TIMES
株式会社ソリトンシステムズ(1)(2)(3)
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/179132
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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