オンデーズ、セルフ視力測定とAI度数予測で店舗スタッフのスキル平準化、業務負荷軽減へ

メガネ・サングラスの製造販売を手掛けるOWNDAYS株式会社は、自社開発の度数予測システムと株式会社ニデックが開発したセルフ視力測定機を連携すると発表しました。

本システムは5月中旬から大型店を優先に導入を開始し、年内に100店舗、今後3年以内に国内全店舗へ導入を完了する予定だといいます。

AIがベテラン視力測定員と同じような度数提案を

OWNDAYSが開発した度数予測システムは、メガネの用途などを自動問診し、同社が蓄積している100万人以上の度数データをもとにAIが最適な度数を予測します。

これまでOWNDAYSでは、客自身がセルフ視力測定機を利用して視力を測定し、スタッフの同席のもと、実際にメガネとして作成する度数を決定していたといいます。

スタッフは、客が測定した度数をもとに、好みや生活環境にあわせていくつかの度数を提案していましたが、度数予測システムとセルフ視力測定機の連携によって、度数予測システムが「おすすめの度数提案」をおこないます。

OWNDAYSは、本連携により、度数提案の精度をより高めることができるほか、視力測定にかかる時間を短縮したり、どんな店舗でもベテラン測定員と同じような度数を提案したりできるようになるとしています。

AI活用で店舗オペレーションを効率化

メガネ店では、接客から視力測定、お会計や商品の受け渡しなど多くの業務をおこなっています。一方、少人数で営業している店舗では、一人のスタッフが一連の業務をこなすのは難しい状況にあるとのこと。

OWNDAYSは本連携により、視力測定にかかる時間を短縮するほか、顧客情報入力などの事務作業を減らすことで、効率の良い業務環境の構築をめざします。

また、AI活用によってスタッフの地域格差をなくし、混雑時の業務円滑化を図るべく、今後もAIシステムの開発を進めていく構えです。

過去には久米島出店で遠隔視力測定も

OWNDAYSは、ほかにもデジタルツールを活用した取り組みをおこなっています。

2022年3月には、久米島に同島唯一のメガネ店として出店。東京本社のコントロールセンターとリモートでつなぐ遠隔視力測定やLINEを活用した顧客登録など、ITを活用した店舗運営を実現しています。

離島の客は、メガネを作ったり、メガネの見え方やフレームに不具合が生じたりした際に、沖縄本島まで足を運ぶ必要がありましたが、島内でメガネに関するさまざまなサポートを受けられるようになりました。

OWNDAYSは今後も、メガネ店運営に必要な専門技術をデジタル化することで、店舗運営のランニングコストを削減し、今まで出店が不可能であった地域への出店を通じて「メガネの買い物難民ゼロ」をめざしていくとしています。

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OWNDAYS オンデーズ 【メガネ】公式チャンネル

(文・takuma hanawa)


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