スマートフォン市場を取り巻く様々な逆風を受け、Samsungが2022年のスマートフォン生産台数を、当初の予定よりも3,000万台引き下げる方針を固めていることが分かりました。
インドのガラケー市場からも撤退方針
これまでは2022年に3億1,000万台のスマートフォンを生産すると報じられていたSamsungですが、新たに2億8,000万台へと目標を引き下げたことが明らかになりました。
背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による世界的な需要の減少、半導体の不足、ロシアとウクライナの戦争といった複数の要因が存在します。
またスマートフォンだけでなく、世界最大級の携帯電話市場であるインドでフィーチャーフォン(ガラケー)事業からの撤退も視野に入れているとされています。
逆風はAppleも同じ
Samsungに吹く逆風は、他のスマートフォンメーカーにとっても同じです。
影響が比較的軽微とされているAppleも、iPhone SEの生産を20%削減し、今年はiPhoneの生産台数を増やさないと報じられています(ただし、iPhone14はiPhone13よりも出荷台数が増えるといった観測も一部に存在します)。
シェアと生産台数は違う
2022年4月のスマートフォン市場で、Samsungは24%のシェアを獲得しました。このシェアは2017年4月以来の高さで、ミッドレンジの「A〜」シリーズ、ハイエンドモデルのGalaxy Sシリーズ、そして折りたたみスマートフォンと、様々なニーズに応えていることが好調の理由だと考えられています。
しかし、これはあくまでもAppleなどのライバルメーカーと奪い合うシェアの話で、販売台数が顕著に増えているわけではない点には注意が必要です。はたしてスマートフォン市場がかつての勢いを取り戻す日は来るのでしょうか。
Source:CNBC
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-458585/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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