大人の移動式秘密基地!キャンピングトレーラー入門【秘密基地と小さな書斎実例集】

【秘密基地と小さな書斎実例集】

キャンプにもってこいのクルマといえば、キャンピングカー? それともいま注目のバンライフ? そんなフツーの選択肢じゃ飽き足らず、キャンピングトレーラーを選んだ遊びの達人にお話をうかがいました!

農業 山田保郎さん
電力関係の会社を引退後、現在は家業の農業に従事。自宅には稼働中のクルマ4台の他に、N360、モンキー、CL72など希少なクルマ・バイクを多数所有し、趣味でレストアを行う

 

 

■旅行やキャンプのときだけ愛車を「旅仕様」に

たくさんのクルマとテントが立ち並んで賑わう週末のキャンプ場。しかしそこに山田保郎さんのランドクルーザー(以下ヨンマル)とトレーラーが現れると、遠巻きに周囲のキャンパーたちの視線がチラチラと集まってくる。角ばった赤いボディに丸目のライト。ガラガラと元気なディーゼルエンジン音。現代のトレーラーを引っ張る昭和55年製のヨンクというのは、確かに目を引く光景だ。

「この2台の組み合わせ、レトロな雰囲気でかわいいでしょう? ヨンマルの雰囲気に合うデザインのトレーラーをずっと探してたんです」

いつかはバスコン(バスやマイクロバスをベースに架装したキャンピングカー)がほしいと思っていた山田さん。そんな彼のもとにヨンマルがやってきたのは7〜8年前のことだ。それをきっかけにトレーラーを探し始めて、ついに牽引免許も取得。2年半ほど前からトレーラーライフをスタートした。

▲ヨンマルの赤&白ツートンのボディカラーに合わせてセレクトしたロデオミニ。全長13ftと小ぶりなサイズは日本の道路事情にもぴったり。普通免許でも牽引できるのでエントリーモデルとしても人気が高い

「トレーラーはちょっと敷居が高く感じるかもしれないけど、想像よりずっと便利で楽しいですよ。このトレーラーもそうなんですが、総重量750kg未満なので普通免許でも牽引できるんです。別のクルマに付け替えることもできるし、エンジンを積んでないから税金・車検・自賠責といった維持費も普通車よりずっと安い。ただ、牽引すると高速道路の料金区分が上がってしまいますけどね」

キャンピングカーはもちろん旅には最適な選択肢かもしれないが、車格によっては小回りが利かなかったり、立体駐車場を利用できなかったりと、日常の制約が大きくなってしまう。

普段は好きな愛車に乗りながら、旅行やキャンプのときだけ愛車を「旅仕様」にできる、そんな自由さがトレーラーの魅力だ。実際に山田さんはもう1台60系のランクルも長年所有しており、そのときの気分や乗車人数によってヘッドのクルマを使い分けているという。

「ヨンマルはすべてがアナログで不便なところもあるけど、その不自由さが楽しいですね。そのぶんトレーラーはキッチン・ガス・ベッド付きで、まるで家みたいに快適に過ごせます」

そう言いながらお気に入りのランタンやコット、RCカーを次々と取り出す山田さん。まさに運べて泊まれる大人の秘密基地といったところだ。キャンピングカーや車中泊ブームが続いているが、今後はいいとこ取りの第3の選択肢、トレーラーにも要注目だ。

 

▲トレーラーは小ぶりながら、冷蔵庫・ガスコンロ・シンク・ヒーターなど充実の装備。ダイネットはダブルサイズのベッドに展開する

▲トレーラーのクローゼットドア裏側をDIYで加工してツールラックに。省スペースかつ車載工具を簡単に取り出せる

▲赤いスチール製のインパネまわり。灰皿やトグルスイッチなど懐かしい装備が満載

▲フロントにWARNのウインチを装着。軽量化のためシンセティックロープをチョイスしている

▲トレーラーのヒッチキャリア。キャンプ時は荷置きや作業台としても重宝する

▲自身で配線してスピーカーを設置。鉄板に赤いカッティングシートを施して車内に固定しているが、まるで標準装備のような仕上がりだ

 

■最長で愛用歴30年以上!? キャンプライフのマストアイテム大集合!

コールマン「200A」

▲20台以上を所有するほどランタン好きな山田さん。ヨンマルのボディカラーに合わせて1970年製の200Aをチョイスした

 

ブライトリング「Super Ocean」

▲10年以上愛用しているスーパーオーシャン。黒い文字盤とイエローのリングで視認性が高いので、アウトドアでも重宝している

 

ランドクルーザー40「RCカー」

▲かつてラジコン少年だった山田さん。ランクルオーナーのキャンプイベントでこれを走らせると、大人も子供も盛り上がるという

 

米軍放出品「GIコット」

▲米軍放出品のマーケットで購入したコールサイン入りのGIコット。30年以上愛用しているがいまだに生地のたるみもなく、リアルな軍用品の頑健な作りがうかがえる

 

番外編・DIY「ジオラマ」

▲ランクルオーナーミーティングで「場所がわかりにくい」という声に応えてキャンプ場のジオラマを自作。あまりにハイクオリティな仕上がりでイベントでは欠かせない存在となっている

>> 特集【秘密基地と小さな書斎実例集】

※2022年5月6日発売「GoodsPress」6月号84-87ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/中田美幸 写真/山岡和正>

 

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