Samsung、折りたたみディスプレイ用OCAをOCRに変更してコスト削減目指す

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韓国メディアThe Elecが、Samsungは折りたたみディスプレイ製造におけるパネル間の接着に、現在使用中の光学用透明粘着シート(OCA:Optical Clear Adhesive)から光学用透明接着剤(OCR:Optical Clear Resin)に変更し、コスト削減を目指すと報じました。

ディスプレイの接着方式を変更してコスト削減

SamsungはOCAを、有機EL(OLED)ディスプレイパネルとカバーガラスを貼り付けるのに使用しています。
 
OCAを用いる場合、適切な大きさに切り取ったOCAテープを用いて両者を貼り付けています。
 
OCAを使用する場合は工程が多くなるほか、OCAの購入費だけで年間2,000億ウォン(約210億円)に達するとThe Elecは指摘しています。

折りたたみディスプレイの原価値下げに期待

Samsungは既に、折りたたみディスプレイ製造に用いるインクジェット方式OCR装置をサプライヤーに発注済みで、ベトナム工場に設置される予定です。
 
3Mが大きなシェアを持ち、値下げが期待できないOCAに対し、OCRに変更することでコストを10分の1に下げることも可能と、The Elecは伝えています。
 
OCRへの切り替えで折りたたみディスプレイの製造原価が下がれば、Samsungの折りたたみスマホの販売価格値下げや、Appleが開発中と噂の折りたたみiPhoneでの部品単価削減も期待されます。
 
 
Source:The Elec, OCR/旭化成ワッカーシリコン, OCA/創和
Photo:Anthony(@TheGalox_)/Twitter
(FT729)


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