テレワークが普及するなか、社員のエンゲージメントの低下やコミュニケーション不足などの対策として、定期的に1on1をおこなう企業が増えています。
しかし、立場や経験の違いによって「なかなか部下の本音を聞き出せない」「部下とのコミュニケーションの改善方法がわからない」と悩んでいる人も少なくないようです。
こうした課題を受け、株式会社KAKEAI(以下、KAKEAI社)は上司と部下のコミュニケーションを支える1on1クラウド「Kakeai(カケアイ)」を展開。
そして今回、シリーズAラウンドで総額11億円の資金調達を実施しました。
上司・部下のコミュニケーションを支える
Kakeaiは、職場における1対1の対話にありがちな「上司と部下という関係上、本音で話せない」「部下とのコミュニケーション改善へ向けた具体的なアクションがわからない」などの課題を解決する1on1専用ツールです。
Kakeaiでは、部下が話したいトピックと上司に期待する対応(アドバイスが欲しい・一緒に考えてほしい・話を聞いてほしい・意見がききたい)を事前設定することが可能。部下自身のストレスを減らしつつ、本音を引き出すことができるといいます。
一方、上司に対しては1on1の前に「部下が話したいトピック」「部下から期待されている対応」に加えて、「上司として、得意・苦手なテーマ」「何を意識したらよいか」といったヒントを提示。
事前に部下から求められていることや、心がけるべきことが明確になるため、1on1の質向上や効率アップを実現できるでしょう。
部下の「すっきり度」を可視化
Kakeaiでは、部下が1on1終了後にテーマごとの「すっきり度」を入力することが可能。このすっきり度をもとに、Kakeaiのアルゴリズムが上司に得意・不得意を知らせ、自律的なスキルアップを促します。
なお、部下の誰がどのように「すっきり度」を入力したかについては、上司やシステム管理者に一切伝わらない仕組みのため、部下は安心して素直な気持ちを入力できるでしょう。
そのほか、Kakeaiでは社内全体や部門単位の1on1実施状況、満足度、トピックや上司に期待してる対応の傾向、得意・苦手なトピックや対応、部下の成長の実感などを各種グラフで表示。これにより、現場の実態を把握し、適切な支援へとつなげられるでしょう。
資金をプロダクト強化に活用
今回、KAKEAI社はシリーズAラウンドにて総額11億円の資金調達を実施。今後は、調達した資金をプロダクト強化とマーケティング活動にあてる方針です。
KAKEAI社は「働き方の変化によって加速した、企業と従業員、ひいては社会と個人の関係の変化を支えられるインフラとなるべく、より一層事業に取り組んでいきます」と語っています。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/182214
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部
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