MediaTekがApple Watch Series 9用5Gモデムの受注を獲得したと報じられる中、同社はAppleとの長期取引について懸念を抱いていると、工商時報が伝えました。
売上高増加に期待も、長期取引にはならない?
経済日報が、MediaTekがApple Watch Series 9用5Gモデムの受注を獲得したと報じていました。
MediaTek製のApple Watch Series 9用5Gモデムの設計と試験が完了しており、供給に向けた打ち合わせも終了しているとの情報もあります。
これが事実であれば、MediaTekの売上高は大きく伸びると予想されますが、一方で、同社とAppleの関係は短期で終わる可能性があると懸念されています。
MediaTekは自社開発5Gモデム搭載までの繋ぎとの意見
AppleがMediaTekと5Gモデム供給について合意したのは、Qualcommと和解した後も同社とAppleとの関係は良好とは言えないこと、Appleは5Gモデムを自社開発しながらも小型化に難渋しており、モバイルデバイスに搭載するには大きすぎるのが影響していると、工商時報は説明しています。
その場合、代わりに使える5GモデムはSamsung製かMediaTek製しか無く、Samsungとはスマホ市場で競合しているため、採用することは考えにくいと工商時報は指摘しています。
ただし、Appleの最終目標は自社開発5Gモデムの搭載であり、それが実現した時点でMediaTekとの関係も終わる可能性があると、同メディアは伝えています。
そうした実例として工商時報は、Appleが自社開発GPUを搭載するようになって以降、Imagination Technologiesはライセンス契約を結んでいるだけで、GPUチップを供給していないことを挙げています。
また、Appleシリコンを開発して以降、Intelプロセッサ搭載モデルが減少しているのもご存知の通りです。
こうしたことから、業界関係者の間では、MediaTekの5GモデムはAppleの自社開発5Gモデム搭載までの繋ぎとの見方が広がっています。
Source:工商時報
Photo:EverythingApplePro EAP/YouTube
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-471033/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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