どんなに成長著しい市場でも、何もかもがうまくいくとは限りません。Spotifyは、同社初のハードウェアデバイスである「Car Thing」の生産中止を発表しました。
わずか5カ月で生産終了
「Car Thing」はSpotifyによる車載ハードウェアで、AppleのCarPlayを利用できないユーザーを対象とし、ダッシュボードに取り付けて気軽に音楽やポッドキャストを楽しめるのがウリでした。
2021年4月に発表された同製品は、2022年2月に米国で89.99ドル(約12,000円)にて販売が始まったものの、期待したほどの売上には至らなかったのか、わずか5カ月での生産終了となりました。
決算発表から明らかに
Car Thingの生産終了はSpotifyの決算発表から明らかとなり、3,100万ユーロ(約42億円)の開発コストがかかったことや、生産中止によって利益が押し下げられたことなどが記載されていました。
Appleのエンジニアリングマネージャーによれば、米国では新車の98%にCarPlayが搭載されているとのことで、Car Thingの対象となる消費者はもともと限られていたのかもしれません。
ニュースサイトTechCrunchに対し、Spotifyは「製品の需要やサプライチェーンの問題」などで生産停止を決断したとし、すでに販売済のデバイスは今後も通常通り動作すると述べました。
なお、自動車に搭載するソフトウェア市場は成長が著しく、2030年まで年9%の勢いで伸び続けると見積もられています。AppleがWWDC22で発表した次世代CarPlayも、そうした市場の拡大やiOS製品とのさらなる連携を念頭において再設計されると考えられています。
Source:MacRumors,TechCrunch
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-472660/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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