App Storeに2カ所の広告枠、近日追加予定

App Store 広告
 
Appleが、App Storeにアプリの広告表示枠を2つ追加すると開発者向けに発表しました。近日中にテストが開始される予定です。

「Today」とアプリの詳細情報ページ最下部に追加

Appleは現地時間7月29日、アプリ開発者に対してApp Storeでの広告表示枠を2つ追加する計画を発表しました。いずれも「広告」という水色のアイコンが表示され、通常のアプリとは明確に区別可能な状態で表示されます。
 
追加される広告表示枠の1つは、「Today」タブ内です。広告が追加されても「Today」タブは従来と同様、おすすめアプリや特集がメインで表示されます。
 
「Today」タブ内は、App Storeを開くと最初に表示され、多くのユーザーの目に触れることから、特に大きな広告効果が見込まれます。
 
もう1つは、各アプリの詳細情報ページ最下部「その他のおすすめ」のコーナーです。ただし、アプリ開発者は特定のアプリを選んで広告を出すことはできません。
 
Appleは新たな広告表示枠を、一部の開発者を対象として近日中に開始する予定です。

従来の広告表示枠は「検索」と検索結果の2カ所

これまで、App Storeで表示される広告は、検索タブ内の「あなたにおすすめ」と、検索結果の2カ所で、いずれも「広告」という水色のアイコンが表示されています。
 
Appleは、App Store内の広告によって、ユーザーの関心に沿ったアプリを提示できており、開発者のビジネスにも素晴らしい効果をあげている、と説明しています。

広告の表示に厳格なガイドラインを持つApple

Appleは広告ビジネスの展開にあたって、ユーザーのプライバシーを重視して、厳格なガイドラインを設けており、ユーザーの宗教、政治的所属、健康状態の情報を広告表示に使用することを禁じています。
 
また、対象を絞ったターゲット広告は、該当する属性が5,000人未満の条件を対象にすることも禁止されています。
 
なお、18歳以下のユーザー、13歳未満のユーザーに関連づけられたApple ID、管理アカウントには、パーソナライズされた広告は表示されません。

iOS15でユーザーの選択の幅が拡大

App Storeなどのパーソナライズ広告は、2021年に公開されたiOS15から提供されています
 
対象アプリを最初に開くと「パーソナライズされたおすすめ」を表示するかを選択でき、この設定はユーザーがいつでも変更できます。
 
米メディアMacRumorsが入手した資料によると、2022年1月〜3月におけるApp Storeでの検索のうち、iOS15とiPadOS15の78%は、「パーソナライズされたおすすめ」をオフにしていたそうです。

 
 
Source:MacRumors, 9to5Mac
(hato)


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