【キャンプギア BEST HIT名鑑】
キャンプ人気の高まりで大幅にバリエーションが増えたのが焚き火台だ。注目したいのは、炎が美しく見えて、いろいろな調理に対応する万能モデル。もちろん、いくら驚くべき新機能が盛られていても、重すぎたり組み立てが複雑だったりして使いにくいものは、キャンプでの登場回数が激減する。「万能」かつ「手軽」なものこそ、手に入れるべき至高の焚き火台だ。
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最初は眺めるだけで満足していた焚き火でも、「この火を上手にキャンプに取り入れたい」と考えるようになれば、焚き火台探しの長い旅のはじまりだ。
焚き火台選びは人それぞれにこだわりポイントがあるだろうが、一般的にフレームが細く、開放的なデザインほど炎が美しく見えるし、薪の追加投入も楽にできる。
ところが、そうなると耐荷重が犠牲になる。焚き火料理も楽しむなら、薪+手持ちの鍋が余裕で載る耐荷重はマスト。とくに、焚き火料理の代名詞ともいえるダッチオーブンやスキレットは、重いので注意したい。
その他のポイントは、組み立てやすさと持ち運びやすさだ。週末の一泊キャンプならサッと組み立てて、ちゃっちゃと焚き火を楽しむほうが、時間を有効活用できるのだから。直感的に組み立てられる構造で、ファミキャンに対応する大きめな焚き火台であっても、重さは3kg以下が目安。これなら焚き火台ごと灰捨て場まで持っていけるし、クルマへの積み込みも苦にならない。
上にいくほど広がる逆台形は、軽量コンパクトな焚き火台であっても焼き面が広い。これらを踏まえて本気の焚き火台を手に入れよう。
1. 分割グリルで火力調節が簡単
YOKA
「COOKING FIRE PIT LIGHT」(1万7050円)
YOKAの鉄製焚き火台を軽量&コンパクト化。付属グリルは2つに分かれていて、段を変えて火力違いの棚を作れるのが新鮮。焚き火シートになる収納袋付き。サイズ:40×23×H29.5cm、重さ:本体1kg、グリル2枚500g
▲ステンレス製で肉抜きが多い。耐荷重はグリル1枚につき5kg。ダッチオーブンには対応しないが付属グリルを火床の下にいれてスキレットでのオーブン料理ができる
▲収納時
2. 華奢に見えるけれど耐荷重20kg
ユニフレーム
「ファイアグリル」(7500円)
発売から24年たった今でも愛されているだけあり、鍋を吊り下げる「FGポットハンガー」(7500円)、「ヘビーロストル」(3900円)など、調理系オプションが豊富に用意されている。サイズ:43×43×H33cm、重さ:2.7kg
▲脚を広げてロストルを置いた炉を載せれば組み立て完了。炉の四隅に隙間を設けて変形を防ぎつつ空気を効率よく取り入れられる考え抜かれたデザイン
▲収納時
3. 多彩なオプションで料理が楽しい
ベルモント
「焚き火台 TOKOBI」(1万4960円)
同社の脚付き五徳からヒントを得た構造は、軽いのに耐荷重が最大21kg。ロストルや鉄板だけでなく、二次燃焼を促すオプション「チムニースクリーン」(1万7600円)も話題だ。サイズ:41.5×46×H32cm、重さ:2.2kg
▲メッシュ火床の下側の熱を利用できるようにオプションの鉄板「アイアンプレート」(7150円)には側板付き。自分がほしいものだけカスタムで加えられる
▲収納時
4. DIY感覚でカスタムしよう
MAAGZ
「RAPCA」(1万9800円)
魅力はなんといっても拡張性。フレームはさまざまな形の穴が空いており、市販の角棒やフラットバーを組み合わせて自由にカスタムできる。サイズ:38〜39.5×34.5〜35×H34.5cm、重さ:1.8kg
▲前後が開放的なのでよく燃えて調理中の薪や炭の追加が楽。別売の「ウインドスクリーン」(3600円)を装着して空気の供給を抑えれば煮込み料理向きの火になる
▲収納時
※2022年7月6日発売「GoodsPress」8-9月合併号84-85ページの記事をもとに構成しています
<文/大森弘恵>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/467160/
- Source:&GP
- Author:&GP
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