いまだ感染症の拡大が続く昨今。都内で買い物をするなら、QRコード決済やIC決済など、非接触型のキャッシュレス決済でスマートに買い物をしたいという人もいるのではないでしょうか。
そんななか、渋谷区はキャッシュレス決済アプリ「ハチペイ」とコミュニティコインアプリ「ハチポ」を活用した、デジタル通貨プロジェクトを2022年中に始動することを発表。
参加企業は株式会社カヤック(以下、カヤック)、株式会社ポケットチェンジ(以下、ポケットチェンジ)、株式会社ジェーシービー(以下、JCB)です。
ポイント還元や割引ありのキャッシュレス決済
カヤックとポケットチェンジが共同開発した「ハチペイ」は、クレジットカードや銀行ATMからチャージして、現金の代わりに支払えるキャッシュレス決済アプリ。
1ポイント=1円で利用できるポイントの付与やプレミアム付商品券、割引など、さまざまなインセンティブを提供します。
決済方法は、QRコード決済のほか、スマートフォンをかざすだけで情報を読み取れるJCBの非接触型ICタグ「NFCタグ」を活用した決済など。
なお、ハチペイは区民・来街者ともに利用できるほか、マイナンバーカードの読み取りによる区民認証が可能です。区民認証を通じた渋谷区民限定のお得なキャンペーンも計画しているといいます。
持続可能なコミュニティコインアプリ
「ハチポ」は、カヤックが企画開発したコミュニティコインサービス「まちのコイン」を活用したコミュニティコインアプリ。地域のイベントやボランティア活動の参加などの地域活動に対して、コインを付与する仕組みになっています。
ユーザーはコインを使って、加盟店でのお金で買えない特別なサービスや体験を楽しめるとのこと。
たとえば、「寺院の掃除を手伝うことで300ハチポを獲得」「カフェで美味しいドリップコーヒーの淹れ方を1000ハチポで教えてもらう体験」といった使い方が可能です。
そのほか、ハチポではコインの一部を「ハチペイ」のポイントに交換したり、「ハチペイ」ポイントをコインに還元したりすることができます。
産業やコミュニティの活性化を目指して
飲食店やアパレルショップ、劇場やライブハウスなど、多くの店舗や施設が集積している渋谷区は、新型コロナウイルス感染症の影響により今もなお大きなダメージを受けているといいます。
これまでにも渋谷区は、区内の事業者や商店街の支援を実施してきましたが、消費活性化事業にあたって「還元されたポイントが区外でも利用できる」「区民への優遇が困難」などの課題があったようです。
こうした課題を受け、渋谷区は区独自のデジタル地域通貨事業の実施を決定。「ハチペイ」と「ハチポ」の双方を効果的に活用することで、お得さと楽しさの相乗効果をねらい、地域の産業やコミュニティ活性化を目指します。
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ハチペイ
まちのコイン
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/183916
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部
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