近年は、バーチャルスニーカーをはじめとした、NFT化したファッションアイテムが注目を集めています。
しかし、デジタル上にデータとして残り続けるという利点がある一方で、「実物と違って実際に着用できない」といった課題もあるようです。
そんななか、株式会社1SEC(以下、1SEC)は、NFT化したデジタルファッションをARで着用できるスマートフォンアプリ「METADRIP」のβ版をリリースしました。
カメラを通じて3DCGのNFTを着用できる
「METADRIP」は、3DCGで生成されたNFTをはじめとしたデジタル資産をスマートフォンのカメラを通じて、ARで着用・体験できるスマートフォンアプリ(現在、iOSのみ対応)。
ARを介してリアルタイムでデジタルファッションNFTを着用するほか、ARで試着した写真やビデオをSNSにアップロードして楽しめます。
実際にMETADRIPをダウンロードしてみたところ、NFT化されたスニーカーやサングラス、ジャケットなどが販売されていました。アイテム画像の下に表示されている「TRY AR」のボタンをタップすると、購入前にARでアイテムを試着できます。
今後は順次、ラインナップを追加し、NFTとして発行された特定のアイテムを所有者のみが着用・体験するほか、アプリのデジタルワードローブで管理することが可能になるといます。
NFTの新たな実用性を生み出す1SEC
NFTの市場規模は年々増加しており、2022年には50億ドル(約4兆円)、2025年には800億ドル(約9兆1000億円)になると予測されています。
NFTのなかでも、近年はとくにメタバース空間でアバターが身につける「デジタルファッション」としてのNFTが注目を集めており、観賞用のデジタルアートとして販売する企業が増えてきました。
1SECはデジタルファッションの有用性を意識し、より実社会で利用されるNFTを目指す一つのアプローチとして、AR技術を活用し「NFTを着用する体験」を提供するMETADRIPを開発しました。
3Dアバターが当たるARコンテストを実施
METADRIPβ版のリリースを記念して、1SECは「MetaSamurai」が当たるARコンテストを実施します。
MetaSamuraiは、ロサンゼルスと東京を拠点にWeb3プロジェクトを開発・運営するクリエイティブ集団「1BLOCK」(1SEC運営)が提供する1/1スケールの3D NFTコレクションです。
2022年6月には、プライド月間(PRIDE MONTH)をたたえるプログラムの一貫として、ファッションブランド「COACH」とコラボレーション。
同年8月には、若き日のルパンたちを描いた小池健監督作品「LUPIN THE ⅢRD」シリーズとコラボレーションし、シリーズの登場人物をイメージした3DCGアバターとNFTスニーカーを販売しました。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/184539
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部
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