株式会社Conoris Technologies(旧・株式会社ミツカル)は、今年3月にクラウドサービス導入企業向けのクラウドサービスセキュリティチェック支援サービス「Conoris」β版をリリースしました。
そしてこのたび、クラウドサービス提供企業向けの「Conoris Answer」を開発。完全無料のサービスとして正式リリースしました。また、約7500万円の資金調達も実施しています。
企業間の業務を一元管理
まずは、導入企業向けの「Conoris」β版について簡単に紹介しましょう。
「Conoris」β版は、クラウドサービスのユーザー部門・管理部門・提供企業におけるセキュリティチェック業務を同一プラットフォーム上で実行できるサービス。一元管理でリアルタイムモニタリングを可能にし、管理・運用強化に貢献します。
特徴は、企業ごとの質問項目とワークフロールートを自由にカスタマイズできることや入力チェック・分岐設問により回答工数を削減できることなど。
また、日本で利用可能な主要なクラウドサービス1000種類以上をマスタデータとして保有し、サービスごとに申請書の保管・棚卸・追加チェックを実現します。
過去回答を検索・流用して業務効率化
クラウドサービス提供企業は、ユーザー企業が「Conoris」β版を導入していればConoris上でセキュリティチェック業務を実行可能。しかし未導入の場合は従来どおりのフローでチェックシートなどに対応しなければなりません。
そこで開発されたのが、Conorisを導入していない企業からのセキュリティチェックシート記入依頼を支援する「Conoris Answer」。これは、過去のチェックシートの回答を簡単に検索・流用できるサービスです。
利用にあたり、過去回答したことのあるチェックシートおよび回答例と、依頼されているチェックシートをシステムにアップロード。システム上に表示されるシートの設問をクリックすると、過去の回答から類似する設問・回答を自動検索して結果を表示します(手動検索も可能)。
同サービスは、セキュリティチェック業務に特化した検索エンジンを搭載し、セキュリティ用語特有の表記揺れや言葉のズレにも対応できるとのことです。
資金調達で開発加速
同社は、「Conoris」β版を提供するなかで寄せられた、クラウドサービス提供企業からのチェックシート記入に関する意見を踏まえ、新サービス「Conoris Answer」を開発。7月から提供しているクローズドβ版は10社以上に導入されているようです。
「Conoris」β版および「Conoris Answer」により、クラウドサービス導入企業と提供企業双方のセキュリティチェック業務効率化を支援する同社。今後、クラウドサービスの利用を安心・安全なものにすべく開発を加速する構えです。
そのための資金として、株式会社ジェネシア・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資により約7500万円の資金調達を実施しました。
PR TIMES(1)(2)
株式会社Conoris Technologies
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/184660
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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