ディスプレイ業界に詳しいロス・ヤング氏によると、iPhone14シリーズとiPhone13シリーズでは、最上位モデルであるPro Maxの売れ行きに大きな違いがあるそうです。
パネルの発注数から動向を分析
デバイス1台につき必ずパネルが発注されることに着目したロス・ヤング氏は、サプライヤーへのiPhone向けパネル受注数を追うことで、iPhone14シリーズの売れ行きを分析しました。
ヤング氏によると、iPhone14 Pro Maxのパネル受注数は、昨年同時期のiPhone13 Pro Maxと比較して18%多いそうです。一方で、iPhone14についてはiPhone13と比較して、35%少ないことが分かりました。グラフを確認すると、iPhone14とiPhone14 Plusが出荷台数を分け合っていることが確認できます。
トータルでみると、iPhone13シリーズよりもiPhone14シリーズのほうがパネルの総受注数でわずかに上回っていますが、これはほぼiPhone14 Pro Maxの人気に起因しています。公開されたグラフを確認しても、最上位モデルのPro Maxを除けば、ほぼパネルの受注数に変わりがありません。
こうしたことからヤング氏は、例年になくiPhone14 Pro Maxの人気が高いことを指摘しています。名物アナリストのミンチー・クオ氏も、同様の分析を行っています。
Proシリーズが今後は台頭していくか
一方で、ベースモデルとなるiPhone14については、予想以上に売れ行きが低いことから、Appleが増産計画を撤回したとの観測も浮上しています。
今回のシリーズでは、iPhone14 Plusのみ10月7日発売ですが、執筆時点(9月30日現在)で配送予定日が10月8日〜10月13日となっていることから、初期在庫には余裕があると思われます。
iPhone13 Miniが想像以上に売れなかったことも合わせると、少なくともiPhoneに限って言えば、消費者は廉価なモデルに強い関心がないのかもしれません。iPhone15以降は、これまで以上にハイエンドな上位モデルへと注力していくのでしょうか。
Source:9to5Mac,Twitter/DSCCRoss
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-492488/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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