<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
のっけから私事で恐縮ですが、先日、SCAJコーヒーマイスター認定試験に合格しまして。おいしいコーヒーと出逢ったが最後、あっという間に沼にどっぷり。コーヒー農園を取材させてもらったりコーヒー道具が増えていったりと、コーヒー沼の中をずぶずぶ漂っていたら、気付けばこんなことになりました。
おめでとう自分! よくやった自分! という自作自演のお祝いムードに乗っかって、以前から気になっていたFellow(フェロー)のコーヒーキャニスター「Atmos Vacuum Canister(アトモス バキューム キャニスター)」を自分に贈ることに。ようやく買う理由(言い訳)ができました(笑)。
▲なんの変哲もないキャニスターですが…
このキャニスター、すごいんですよ。何がすごいって、ポンプなどを使わなくても真空状態にできるんです。
よくある真空保存容器って、小さい電動ポンプなどで空気を吸い出す方式が一般的ですが、これはなんとポンプが必要ない!
コーヒー豆は酸素に触れていると酸化が進み、風味が落ちていきます。でも真空で保存しておけば、劣化のスピードを落とせる。いや正直言うと、焙煎後1カ月以内に飲みきってしまえば、そこまで神経質になることはないんですが、でも単体で真空にできるってすごくないですか?
とはいえ、これまでの方法に不満があったわけでもないし。
▲引き出し内で保存。いろいろな店のいろいろな豆を100gだけ買って楽しむというスタイルなので、小さい容器で十分。残量が一目で分かるようにガラス製に
でも豆の飲み比べなんてことを日々やっている中で、基準としている豆があるんです。それだけは多めに買って常に置いておきたい。だったら、飲み切るまでに少々時間がかかっても大丈夫なように「Atmos Vacuum Canister」を使えばいいじゃない、となったわけです。
■ツイストツイスト♪
サイズは容量0.4L、0.7L、1.2Lの3種類をラインナップ。浅煎りのコーヒー豆でそれぞれ170g、280g、450g程度入るとのこと。さすがに450gは多すぎるので、今回は真ん中の0.7Lを選びました。価格は5500円。
中深煎りのブレンド豆を200g入れてみると8割程度埋まりました。豆によっては300g入るかもしれないですが、おそらくあふれる。最初の1杯分を減らしても入り切るかあやしいので、200gが現実的なところかも。
容器本体はガラス製。白と黒のステンレス製もラインナップしているので、紫外線を防ぎたいならそっちがいいと思います。
そして最大の目玉である真空にする機能はフタについています。
▲フタは中央に大きなボタンと、その横に小さなポッチが
▲フタの裏側はステンレススチール製で無数の小さな穴が開いている
▲もちろんパッキン付き
普通にフタを閉めるだけで、密閉容器として使えるんですが、ここからひと手間かけて中の空気を抜いていきます。
ということで、レッツツイスト!
フタは約1/4程度回転するようになっていて、右に回して左に回してと繰り返しひねっていきます。
すると「ボッ」「ボッ」となにやら空気が動く音が。自転車の空気入れに似た感覚です。
何度もひねり続けていると…
あっ! フタの小さなポッチが引っ込んでる!
内側の緑色が見えたら空気抜き完了の合図。これで真空状態になりました。
フタを持って振っても外れる気配はありません。
200g入れた状態でツイストを11往復すれば真空になりました。おそらく内容量でかかる時間は変わってくる(抜く空気の量が変わるため)と思われます。このぐらいなら、お湯の温度が落ちるのを待っている間にできるので、問題なしです。
そしてフタを開ける時は、中央の大きなボタンを押すだけ。
「ブシュー」という音がして中に空気が入り、開けられるようになります。
焙煎したコーヒー豆は劣化が早く、保管方法にも気を使います。とくに自分のところで焙煎しているカフェで購入した豆は、鮮度が勝負。おいしい状態で味わいたいなら、できるだけ早めに飲み切るのがおすすめです。
とはいえ、焙煎後1カ月程度なら、そこまで神経質になる必要はないかなと。よく言われる飲み頃は、焙煎後3~14日で、その後は香りが落ちていくのですが、おおまか1カ月後程度までなら、光に当たらない場所で高温多湿を避けられる密閉容器に入れておけば大丈夫だと思います。理想は「2週間で飲みきれる分だけ買う」なんですが、そうそう買いに行けるわけでもないですよね。
そんな時に、この真空キャニスターは威力を発揮してくれるかも。
実はこっそりふたつ買ったので、もうひとつはお茶を入れようと思っています。
>> Fellow
<文/円道秀和(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/481065/
- Source:&GP
- Author:&GP
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