直火もOK!キャンプでうれしい“まとめてコーヒー”に最適なカリタのポットが復刻!

ハンドドリップでは淹れるコーヒーは同じ豆でも人によって味が異なります。バリスタクラスであれば均一の味になるのでしょうが、素人にそんなマネはできません。

カリタの「アウトドア ニューカントリー102」はそんな悩みを解決してくれるコーヒードリップセット。ドリッパーの上に穴空きポットを置くことで豆全体に細い湯がシャワーのように注がれるというものです。

かつて「カントリー」というアルミ製のセットがありました。ハンドルは樹脂製で収納時に折りたたみできませんでしたが、「アウトドア ニューカントリー102」は“アウトドア”という名を冠する通り、アウトドアに持って行きやすいようハンドルを折りたたみ式にして復刻しています。素材もアルミからステンレスとなり保温性が高くなっています。

ただ、残念なことに「アウトドア ニューカントリー102」はスタッキングできますが、重ねるだけでフタなどで上から抑えるわけではありませんし、横倒しにすると中のポットやドリッパーが出てきます。手ぬぐいで包むなど工夫が必要です。

▲ステンレス製のシャワーポットとドリッパー、ポットのセット

とはいえ重ねたポットには空間が生まれるので、フィルターとメジャーをおさめるには十分。

コーヒー好きでコーヒーの淹れ方を研究するほどどっぷりハマっているスタッフが多い&GP編集部ですが、ニューカマーの若澤はとくにハンドドリップへのこだわりなし。そのドリップビギナーの若澤に「アウトドア ニューカントリー102」で4人分のコーヒーを淹れてもらいました。

 

■コーヒービギナー、若澤が淹れてみた

カリタの軽量スプーンは1杯分が10g。きっちりコーヒー豆を40g用意します。

ミルで中挽き。シェラカップの100mlの線のあたりになりました。もし、軽量スプーンを忘れたらこれを目安にするといいかも。

ペーパーフィルターをセットしたドリッパーに粉を入れ、粉の表面を平らに慣らしてから付属のポットの上に置きます。

湯沸かし用のケトルは手持ちのものを使いましょう。

ドリッパーの上にシャワーポットを置き、一気に湯を注ぎます。湯の温度はとくに計っていませんし湯の量を計算しているわけではありません。

というのも、シャワーカップには目盛りが刻まれているので、4CUPの線まで注げば適量なんです。フタを閉めれば湯の温度が下がりにくく、コーヒー豆の蒸らしも兼ねているというわけ。コーヒーメーカーと同じですね。

約2分30秒後にふたをあけて抽出完了。縁までいっぱい豆が膨らんだようです

30秒くらいかけて蒸らすとか、ポタポタ点滴でとか、そういう流儀は不要。沸かしたての湯をジャーッと注ぐだけでコツなんてありませんが、コーヒー好きのあまりコーヒーマイスターとなった円道によると「カリタらしいしっかりした味。粗挽きを使ってあっさりめにしてもいいかも」とのこと。

ポットを弱火にかけて温め直すこともできます。これからの季節も安心ですね。

 

■おいしさの秘密はシャワーポットと温め直し用のポット

試しにシャワーポットに湯を注ぎ、しばらくたってから持ち上げてみました。シャワーポット全体から均一な細い湯が落ちています。粉もふっくら。

シャワーポットは中心が少しくぼんでいて、注いだ湯が残ることがありません。だから、だれもが安定した味のコーヒーを淹れられるんです。

アウトドア用でシャワー構造を採用しているドリッパーといえばコールマン「パルテノンコーヒードリッパー」がありますが、こちらはマグカップに載せるタイプ。ソロキャンプにはいいのですが、シェラカップなど広口カップには対応していませんし、温め直すには改めて鍋に移す必要があります。

一方、「アウトドア ニューカントリー102」は2〜4人分のコーヒーをまとめて淹れられるし、温め直しも簡単です。ファミキャンやグルキャンではまとめて淹れて同じタイミングでサーブできるんですね。

「アウトドア ニューカントリー102」は、ほかのことをしながらでも、寝ぼけ眼でも家族分のコーヒーを安定した味で淹れられる優れものです。

>> カリタ

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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