自撮りにもキャンプにも使えるVelbon(ベルボン)のマルチスタンドは手元の動画撮影にもちょうど良かった!

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

先日、取材で海の中のシーンを撮影することになったのです。急遽の話で戸惑いましたが、カメラマンが持っていたロングポールにGoProを取り付けてことなきを得ました!

「これは便利だ! 長いポールを1本用意しておいた方がいいな」と思い、早速、同じものを購入しようと思ったのです。カメラマンが持っていたのは、3m弱のカーボン製ポール。軽量で、片手でも持てる重さでした。

購入する段階になり、珍しく冷静になったのです。ちょっと待て、と。確かに便利だけど、サーフィンもスノーボードもやらないのに使うことある? しかも、今回のような撮影が、果たして1年に何度あるか…。

とはいえ、長いポールはあれば使えそうなので、方向転換をして汎用性の高そうなスタンドを購入することにしました。

入手したのは、折りたたみ式でシンプルなVelbon(ベルボン)「コールマン セルフィー マルチスタンドロング」(7255円)。スペックは以下の通りです。

全高:1540mm
折りたたみ時:345mm
最低高:240mm
段数:6段
質量:565g
推奨積載質量:500g
対応スマホ:幅56~80mm、厚み10mm以内

■伸縮自在で使い勝手に優れる

本体はシンプルでスリムなデザイン。収納時サイズは345mmなので、リュックの中には入ってしまいます。付属品は、縦横に切り替えられるスマホホルダー。

ウエストバッグからはさすがにはみ出してしまいますが、運べないことはありません。

脚を出すときは、底面の「PUSH」ボタンを押すだけ。スタンドが不意に開かない便利機構ですが、スタンドをしまうときに手を挟まないように注意した方が良さそうです。

PUSHボタンをグッと押すと、ロックが解除され脚が自然に広がります。しまうときは、脚を閉じていけばいいのですが、カチッとロックをする時に皮膚を挟み込まないように注意が必要です。

ポールの伸縮と固定は先端を握ってひねるだけ。華奢な感じがしますが、アルミニウム製で高剛性なので問題ありません。さすが三脚メーカーです。

先端には、カメラネジ付きのチルト雲台を装備。UNC1/4の細ネジを採用し、付属のスマートフォンホルダーはもちろん、ネジ対応のアクセサリーを付けたGoProの装着も可能です。

見えているネジ山は短いのですが、装着時は下のプレート部分が押し込まれていくので問題ありません。

付属のスマートフォンホルダーを装着すれば、すぐに撮影を開始できます。

ただ、付属のスマートフォンホルダーの作りが甘いので、グラグラし真っ直ぐに固定しにくいのが難点。もう少し強度の高いものを用意すれば安定感は増すはずです。

ちなみにスタンドにスマホを装着すれば、オンラインMTGにも重宝します。

カメラネジに取り付けられるパーツを用意すれば、アクションカメラでも使用可能。

チルトは上下方向のみですが、左右はスタンド自体を回転させればいいので問題ありません。

■三脚との違いと使い方

普段使っている三脚と比べてみました。低くしたときも高くしたときも大体同じ高さは。じゃあ三脚でいいじゃんとなりそうなんですが、そもそもの用途が違うのでそんなことはありません。

最大の違いは、なんといっても置いた時の安定感にあります。三脚はその名の通り3本の脚で踏ん張って立っているため、どっしりと安定。その分、どうしても設置面積は広くなってしまいます。

三脚は重い荷重にも耐えられ、一眼カメラを載せても問題ありません。また個々の脚の長さを無段階に調整できるため、斜面でも設置可能で、装着したカメラの水平を保てるため、やはりちゃんとした機材で撮るには三脚は欠かせません。

一方のスタンドは、脚が下だけに付いているため安定感に乏しく、また脚が固定式なので、斜面に置いた時には傾いてしまいます。屋外での撮影では工夫が必要かもしれませんが、屋内であれば問題ありません。

耐荷重は500gと軽いのですが、スマホかGoProのみで使う前提なので、特にデメリットというわけではありません。

逆に、ポールを伸ばして自撮りができると考えれば、これは三脚にないメリットかもしれません。特にうたっていませんが、いざという時には使えます。

スマホを先端に装着し、すべて伸ばした状態で撮ると、こんな感じです。

ただし、500mlのペットボトル約1本分の重さとはいえ、伸ばすと長さが150cm以上あるので意外と重く、これを持ってアクティビティをするのは現実的ではありません。

■狭い場所でのひとり撮影に便利

実際に使ってみると、三脚のように3本の脚を開いてセッティングしてということがなく、さっと設置ができるのが思いのほか楽。中途半端な高さでも手軽に調整可能なのが意外に便利でした。しかも、簡単に伸縮できるので持ち運びも容易で、1台あると非常に便利。

高さがかせげるから全身を写したり、チルトするから手元を撮影したりするときなどに重宝します。そして、三脚のように場所を取らないので、アングルによっては画面を確認しながら撮影可能です。

せっかくなので、動画も撮ってみました。スタンドを抱えるようにGoProをセッティングし、画面を確認しながら撮りました。

撮ったのは、もやい結び。何かに結ぶときのやり方はこちらに詳しいのですが、今回はもやい結びで輪っかだけを作りました。ポールの先端に引っ掛ける際に使えます。

慣れれは15秒ほどでできるので簡単です。機会があったら試してみてください。

ちなみに使ったロープは、太さは4mmのAtwood Rope(アトウッドロープ)のパラコード。キャンプで使うなら目立った方がいいかとも思ったのですが、先日購入したテントに付属しているガイラインと色を合わせてみました。でもリフレクティブなので、夜ライトに当たれば光ります。

脱線してしまいましたが、このような手元の撮影をする時にもピッタリ! スマホ用の撮影用スタンドとしてはもちろん、ライトスタンドとしても使えるので、さまざまなシーンでこれから活躍しそうです。ちなみに、別売りのVelbon「Coleman LEDマルチライト」を先端につけられるので、キャンプにもいいかもしれません。

>> Velbon「Coleman マルチスタンド ロング」

<文/澤村尚徳(&GP)>

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