車中泊メインなら機能的で快適!日常使いもしやすいキャンピングカー6選

キャンピングカーや車中泊仕様のクルマに乗りたいと思ってもなかなか手が出せない…。多くの場合、ネックになるのはサイズです。広くて快適なキャブコンバージョンを置いておけるような場所はないし、ましてや普段使いなんてできない。ハイエースベースのバンコンバージョンでも街中で乗るには大きすぎる。かといって軽キャンピングカーだと今度は家族で使うのに小さすぎる…。

なかなかアウトドアライフと日常での利便性を両立できるモデルに出合えないという人に注目してほしいのが、ミニバンやSUV、あるいは小型商用車をベースに製作されたモデル。大型キャンピングカーに比べると装備は簡素になりますが、手頃なサイズなので、1台であらゆるシーンに対応できます。

今は全国どこにでもコンビニや道の駅、そして高規格のキャンプ場があるので、給排水設備や炊事設備がなくても案外快適に過ごせるもの。車中泊仕様と割り切る人はもちろん、このサイズで機能性を重視したキャンピングカーを選ぶこともできますよ!

1. Van Revo「MR X―車中泊快適パッケージ」

2021年12月にフルモデルチェンジした4代目ノアを車中泊仕様に架装した「MR X」。全幅1730mmのハイトミニバンをベースにしているので、街中でもラクに取り回せます。ちなみに、兄弟車であるヴォクシーをベースに仕上げてもらうことも可能。

予算に合わせてガソリン車、ハイブリッド車を選択できるし、乗用モデルがベースだからメーカーオプションやディーラーオプションが豊富に用意されているのも魅力です。

車内を広く使えるように3列目席を取り外した5人乗り登録になっていて、室内後方には電子レンジやミニシンクがビルトインされたキャビネットが備わります。蛇口はシャワータイプで外に引き出すことが可能。たとえばペットとアウトドアを楽しんだ後に足を洗いたい、なんて時に便利。

サブバッテリーへの充電システムは走行充電のほか、ソーラーパネルも標準装備されています。

ベッドは大人2人が寝るのに十分な広さ。たとえばファミリーキャンプにでかけた時、テント+タープに加えてこのクルマがあると、ゴージャスな基地が作れますね。お子さんも大喜びしそうです。

>> Van Revo

 

2. WHITE HOUSE「フリード+DOG LOVER POP HOT」

2002年9月にデビューした「モビリオスパイク」、そして2010年7月デビューの初代「フリードスパイク」と、ホンダのコンパクトミニバンをベースにした2列シートモデルは、車中泊を楽しむ人から人気がありました。

理由はホイールベースの長さ。ミニバンモデルが車内を広くするためにロングホイール設計になっていたので2列シート車もスペースに余裕があり、コンパクトな5ナンバーサイズでも大人が余裕をもって車内で寝られたのです。

今回紹介するのは、2代目フリードの2列シート車「フリードプラス」をベースにしたホワイトハウスの「フリースタイル」という車中泊仕様車に、愛犬との旅をサポートする装備を盛り込んだもの。

シートを格納した後に標準装備のクッションマットを敷くことで、フラットな居住・就寝空間を作れます。オプションのポップアップルーフをチョイスすれば、最大4人で就寝できます。

ラゲッジの飛び出し防止ネットや愛犬と出かける際に必要な小物をしまえる引き出しなどが装備されるので、ペットと安心して旅を楽しめますね。

>> WHITE HOUSE

 

3. ケイワークス「デリカD:5 CRUISE」

悪路走破性を高めた唯一無二のミニバンである「デリカD:5」をオーバーランドスタイルに仕立てたケイワークスの車中泊仕様車。本モデルはオフロードパーツブランドの老舗であるJAOSとタイアップして製作されたモデルです。

フロントのスキッドバーやサイドステップ、オーバーフェンダーなどで武装したスタイルは大迫力! アウトドアが似合う「デリカD:5」の魅力を引き立てます。ポップアップルーフを展開した姿も似合いますね。

セカンドシートはケイワークスが開発したスライド機構付きのREVOシートを装着。このシートを折り返して、3列目と対面にできます。対面時に使うテーブルは、使用しないときはバックドアに収納できるようになっています。

さらにシートバックを倒して3列目席の座面とくっつけるとフルフラットな空間が出現。ポップアップルーフと合わせて最大4人で就寝できます。

キャビンスペースのガラスを覆う遮光カーテンが標準装備なので、アウトドアでも快適な睡眠を取ることが可能。サブバッテリーはシャシー下に搭載されているので車内のスペースを犠牲にしません。

>> ケイワークス

4. 西尾張三菱自動車販売「ニューアウトランダーPHEV E:POP」

車中泊仕様車というとミニバンやワンボックスベースが定番ですが、SUVだって車内をアウトドアの基地にすることができる。それを体現したのが三菱車のアウトドアカスタムを得意としている西尾張三菱自動車が製作した「E:POP」です。

2列目シートの背もたれを倒し、専用マットを敷いて室内をフラットにすれば2名での就寝が可能。そしてポップアップルーフを展開して最大4名での車中泊を楽しめます。

また大容量の駆動用バッテリーを装備するアウトランダーPHEVは、燃料が満タンだと一般家庭で使用する12日分の電力が供給が可能です。

この機能を利用し、サブバッテリーを搭載しなくても屋外で電化製品を使えるので、例えば冬キャンプを楽しむ際は、電気毛布を使えば車内で快適に過ごせます。コンセントは2箇所あるので、電気毛布を使いながらモバイル機器の充電だってできちゃいます。

ポップアップルーフの前部にはオプションでLED式の作業灯を取り付けることも可能。夜間の利便性はもちろんカスタムとしても映えるので、ぜひ選びたいアイテムです。

>> 西尾張三菱自動車販売

 

5. エートゥゼット「アンナM(A STYLE)」

ここから先は、小型モデルでも広い車内でゆったり過ごせるモデルを紹介しましょう。

「アンナM」はマツダ「ボンゴバン(トヨタ タウンエース)」をハイルーフ仕様にカスタムしたモデル。全高は2400mmになります。全長と全幅はオリジナルのままなので、高ささえ気をつければ街中でもラクに取り回せます。

ベース車両の屋根を切ってハイルーフにしたことで、1760mmの室内高を確保。大柄な人でなければ車内で立ちあがることだって可能です。ミニバンベースの車中泊車は車内でかがんで過ごさなければならないので、キャブコンのような快適性を求める人には大きなセールスポイント。

ハイルーフ部分は分割マットを敷くことでチャイルドベッドとして使えます。子どもにとっては、秘密基地のような場所になること間違いなし。

キャビンスペースはセカンドシートをひっくり返すことで対座式のダイネットに。そしてシートをフラットにしてサブマットを敷くことで、ベッドスペースへと展開できます。

ハイルーフ部分には収納スペースを設置。セカンドシート後方にも広いラゲッジスペースがあるので、たくさんの荷物を持って遊びに行くこともできますよ。

>> エートゥゼット

 

6. タコス「NV Jack(GX)」

タウンエースとともに小型キャンピングカーのベース車両として人気がある日産 「NV200バネット」。「NVジャック」はそんなNV200をハイルーフ仕様にしたモデルです。ボディサイズは全長と全幅はベース車両と変わらず、全高が2330mmになります。

「NVジャック」もハイルーフ部分にマットを敷いてチャイルドベッドとして使えます。ハイルーフのリア部分にはアクリルウインドウを設置。高いところから採光できるので、日中は明るい車内で過ごせます。

セカンドシートは停車時には後ろ向きに展開可能。ラゲッジ部分にマットを敷けば、コの字型のダイネットを作れます。ダイネット中央には着脱式のテーブルを設置できます。

ラゲッジスペース右側には格納式のシンクを設置。ここにはシャワーがついているので、外遊びした子どもやペットの足などを洗い流してから車内に乗せることもできますよ。

>> タコス

 

<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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