声で睡眠不足がわかる?交通事故減少のための実証実験がスタート

国内の年間交通事故件数は、約30万件(2021年)となっており、ピーク時の約95万件(2001年)から大幅に減少しているものの、まだ減少の余地を大きく残しています。

そんな中、リスク計測テクノロジーズ株式会社(以下、RimTech)は、ジェネクスト株式会社(以下、ジェネクスト)と連携し、発話音声で眠くなる可能性を予測し、社会課題「睡眠不足による交通事故」の削減を目指す実証実験を開始します。

睡眠不足による運転リスクを可視化

今回の実証実験では、RimTechのリスク計測技術を活用し、ジェネクストが提供する車両運行管理アプリ「AI-Contact」に発話音声から睡眠不足を検知するエンジンを開発・追加。

睡眠不足による運転リスクを可視化し、睡眠不足を起因とする道路交通法違反及び交通事故の削減を目指すという実験内容となっています。

現在は、睡眠不足を検知する数理モデル確立のため、2022年10月より横須賀市、同11月より小田原市と連携し、各市の消防職員計100名以上から「発話音声データ」の記録・収集を開始。

さらに今月より、睡眠に向かう段階でも低下が確認されている「心拍数データ」の計測・収集を加え、数理モデルのさらなる精度向上を目指します。

AI音声解析エンジン「Motivel」による解析

実験で使う心拍数のデータは、被験者が腕に装着するウェアラブルデバイスを通じて収集。一方、発話音声データはRimTechが開発した専用のWebアプリを通じて収集し、その都度、AI音声解析エンジン「Motivel」による解析を実行します。

「Motivel」は、リスク管理プラットフォームを形成するプロダクト。発話音声のほか、さまざまな音を解析する機能を搭載しており、感情やモチベーションの状態が即時にわかります。

車両運行管理アプリ「AI-Contact」

今回の実験で活用する「AI-Contact」は、運行管理・動態管理・車両管理・アルコールチェック記録管理などを一元的に行うことができる車両運行管理アプリ。

社員の運行ルート管理や運転日報の入力・出力ができるほか、社員が「今・どこ」を走行/停止しているかが一目でわかります。また、車両の車検終了日、ドライバーの免許種類や更新期限などを管理することも可能。

さらに、酒気帯び確認を含む点呼記録がシステム上で簡単に保存・出力できます。

今後、RimTechは「発話音声を基に、眠くなる可能性を予測する技術」を開発し、睡眠不足を起因とする交通事故の削減を目指す方針です。

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AI-Contact

(文・Haruka Isobe)


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