極厚5.5mmに蛤刃+直刃、フルタング。個性強烈なブッシュクラフトナイフ誕生

キャンプ人気に伴い、関心を寄せる人が増えてきたのがブッシュクラフト。定番ナイフで基本のナイフワークもマスターしたし、そろそろ周囲のキャンパーとはちょっと違ったナイフを手に入れたい…そんなあなたにチェックしてほしいのが、Makuakeに登場した、気鋭のアウトドアブランド・Muthos Homura(ミュートス ホムラ)のオリジナルプロダクト「Prominence(プロミネンス)」(3万1900円、11月25日現在)。

5.5mmという極厚ブレードに異なるふたつの刃型を備えた、個性的なブッシュクラフトナイフです。

この「Prominence」、作ったのは金属加工の街・新潟県三条市で約60年に渡て工具のOEM製造や鍛造部品製造を行ってきた小林工具製作所。

まず注目すべきは刃の形状です。一般にアウトドアで使われる刃物は、右面・左面両方に刃をそなえた両刃であることが多く、この「Prominence」もその例に漏れない両刃仕様となっています。

ただ一般的なナイフでは左右いずれも同じ形状で仕上げられるところを、このナイフでは片面はゆるやかなカーブを描いた「ハマグリ刃」、もう一方はフラットな仕上げでシャープな切れ味を実現できる「直刃」とそれぞれ異なる形状で仕上げられているのです。


このユニークな仕様はそれぞれ実際の用途を想定してデザインされたもので、例えば太い枝や薪を割いていくバトニングでは、丸みを帯びたハマグリ刃が大活躍。ブレード表面がフラットだと、ことによっては硬い薪の間にナイフが挟み込まれてしまうことがありますが、表面が曲面になっているハマグリ刃ならスムーズに割り進めることが可能です。


一方、表面がフラットになった直刃は、薪表面を薄く削いでいくフェザースティック作りで力を発揮。ストレートになった直刃が薪の表面にすらりと入り、さらに削いだ切れ端はハマグリ刃の曲面に押し上げられて、くるりと気持ちよく反り返ってくれます。

ふたつの形状を表裏に備えたユニークな刀身は3D設計&マシニング加工による造形で実現したもので、マシニングで刃の加工はナイフでは珍しいとのこと。

左右非対称の独自仕様を可能にしている5.5mm極厚ブレードは、力が入りやすいうえに鋭い切れ味を長く保てるというメリットも備えます。さらにハードな使用にも耐えられるよう、ブレードを構成する金属板がナイフの先端からハンドルの端まで通ったフルタング構造を採用。迫力のあるルックスは圧倒的な存在感です。

ナイフ全長は230mmで刃長は107mm、重さはおよそ250g。ブレード部分は高強度特殊ステンレス鋼でハンドル部にはローズウッドを使用。ナイフを収めるシースには栃木レザーを使うなど、高級感のある素材使いも高ポイントです。


ただし、今回Makuakeで予約を受け付けているのは右手での使用を想定した右利き専用モデル。特にフェザリングでは使い勝手に大きな影響があるため、ご注意を。

>> Makuake

<文/&GP>

 

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