メッキパーツを取り付けて“世界一美しいスポーツカー”完成!【達人のプラモ術<ジャガーEタイプ>】

【達人のプラモ術】
レベル
1/24 JAGUAR E-TYPE (COUPE)
04/04

さて2022年ファイナル! ジャガーEタイプの製作も今回がファイナルとなります。前回はクリアーでのオーバーコート塗装をしたボディの研ぎ出しを完了させました。今回はメッキパーツ等外装パーツを取り付けて完成を目指します!(全4回の4回目/1回目2回目3回目

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!@Modelart_MOVIE」も配信中。

 

■ボディの仕上げ/メッキパーツの取り付け

エンジンフードは開閉できるようになっています。また内側にはラジエイターのメッシュグリルとインナーフレームが再現されており、良い感じです。

▲エンジンフード裏側はインナーフレームが再現されている

フロントウインドウとライトのトリム、バンパーといったパーツはメッキパーツが使われていて質感は悪くないのですが、アンダーゲート(パーツの表面に傷が付かないようにゲートがパーツ裏面に設けられている)になっていないので、ランナーから切り離したゲート部分のメッキが削れてしまうのが辛いところ。

なのでゲート部分はメッキ調塗料(グリーンスタッフワールド「クロームメタル筆塗り用」)を使い、筆塗りタッチアップしています。メッキパーツはプラ用の接着剤が効かないので、接着面はメッキを削っておく必要がありますが、ライトトリムなど細いパーツは折損しやすいので、メッキはそのままでクリアーボンドを使って接着しています。

▲メッキパーツを切り離した跡はメッキ調塗料でタッチアップ。使用したのはグリーンスタッフ「クロームメタル(筆塗り用)」。筆塗りでもクロームメッキ調に仕上がり、ほとんどムラが生じない

エンジンフード上のモールはデカールで再現できるようになっていますが、よりクローム感を強調したかったので、ミラーフィニッシュシートを細くカットして貼り、仕上げています。キラッと光って良い感じです。

▲特徴的なエンジンフードのクロームのモールは付属のデカールではなくミラーフィニッシュシートを使って再現

メッキパーツを取り付けると、ぐっと雰囲気が出てきます、エンジンフードの細いトリムやフロントグリルやライトのトリムなど、このジャガーEタイプ、クロームパーツの使い方が抜群に上手いですね。

▲ライトパーツのトリム、フロントグリル、バンパーといったメッキパーツはクリアーボンドで取り付けている。ナンバープレートはEU仕様の横長タイプをチョイス

■クリアパーツの取り付け

フロントウインドウなどクリアパーツは外付けなので、ボディを仕上げてから取り付けられるのですが、メッキトリムの上から接着するので、メッキパーツと同じく樹脂系クリアーボンドでの取り付けがベストです(瞬間接着剤はクリアパーツが白濁するので使用不可)。

▲クリアパーツは全て外付け

▲サイドとリアウインドウのメッキモールはミラーフィニッシュシートで再現している

▲ジャガーEタイプのエンジンフードはフロント全体が大きく前方に開くタイプ。キットは開閉可能だ

 

■ジャガーEタイプの完成!

仕上げにドアノブ、バックミラー、さらにナンバープレートを取り付ければジャガーEタイプの完成です。で、完成した後にルームミラーの取り付けを忘れていることに気が付きました。ボディとシャシーは完成後は分離できないので要注意です(泣)。

完成してみると、本当に美しいボディラインだなぁと納得させられますね。今回ロードスターも購入しているので、並べて飾りたくなります!

と言うワケで2022年の達人のプラモ術はこれにて終了です。さて2023年は何を作りましょうか? お楽しみに!

みなさん、どうぞ良い新年をお迎えください!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

【関連記事】

◆象の上に菩薩像! 古の"神仏習合"を驚異の完成度で再現した逸品とは
◆レゴ史上最"高"の149cm!エッフェル塔の組み立てに必要なピースはなんと1万超え!
◆映画『Uボート』公開40周年記念キットの潜水艦「U-96」をリアル再現!【達人のプラモ術<Uボート>】


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA