家族全員が笑顔になる快適ミニバン!日産「セレナ」【島下泰久の車事放談】

【島下泰久の車事放談】

日本一忙しいモータージャーナリストといわれる島下泰久が、世界中を飛び回り見つけた気になるクルマを好き勝手に紹介。何がスゴいのか、何が魅力的なのかを鋭い視点でトコトン語り尽くす。子育て世代に広く支持される5ナンバーサイズのミニバン、日産セレナに注目。満を持して6年振りのフルモデルチェンジをした現代のファミリーカーはどんな進化を遂げたのか?

*  *  *

■会話しやすく疲れにくい家族全員が笑顔になる快適ミニバン

日産
「セレナ」(276万8700円〜)

5ナンバーサイズはそのままに(一部グレードを除く)、中身を劇的に進化させた子育て世代の頼れる味方。静粛性をより高め、疲れや酔いを抑制する装備を搭載するなど、乗員の誰もが笑顔になれるファミリーカーとなっている。ハンズフリー運転を可能にする“プロパイロット 2.0”を標準装備している“e-POWER”のみの最上位グレード「LUXION(ルキシオン)」も新たに設定。

■サイズはそのままで中身が大きく進化!このクルマは出かけたくなる!

セレナといえば、やっぱりイメージは「家族」。そう思ったら、e-POWERやプロパイロットといった先進装備を得た先代セレナは、技術のイメージが強まり、家族イメージが低下してしまったんだそうです。いやはや難しいものですね!

そんなわけで、新型セレナは改めて家族にフォーカスしています。ただ、今は共働きが増え、子どもは塾に通うなど皆忙しい。せめて一緒に過ごす休日は思いきり楽しく! そんなテーマが掲げられたのでした。

 

■キリッと凛々しい表情は女性からの支持も高い?

大きなラジエーターグリルの左右に縦3連のヘッドライトが埋め込まれ、クロームのモールと一緒になってV字を描き出した顔はインパクト大。ヘッドライトからサイドウインドウまでがつながっている造形も面白いですよね。

ちょっと硬派な印象で、これなら男性はきっと大歓迎。でも女性は? と思ったら、社内外のクリニックではとても好評だったのだとか。確かに、今っぽい感じがしますよね。

サイズは従来と変わりません。3ナンバーになるハイウェイスターは少しだけ小さくなりました。ライバル達が大きくなっている中、良心的です。

▲車内はゆったりした空間になっている。シート形状はフルフラット時の寝心地を意識し、3列目シートのスライドを可能にするなど、細部までこだわりが詰まっている

朗報は、e-POWERの8人乗りがようやく設定されたこと。このほか、荷室長が伸ばされたり、ガラス部分のみを開閉できる“デュアルバックドア”の開口部も広げられるなど、使い勝手がしっかり向上しています。

そして、走りも大幅にアップグレード。家族全員がうれしくなる進化を目指し、会話しやすい、運転がラク、急な頭の動きを抑える、視界が広くて酔いにくい、などを実現しています。

 

■ナビの地図データに合わせて静粛性を保つ制御が入る

実際にテストコースで試してみると、ナルホド納得。「これはロングドライブを楽しめそう」という走りに仕上がっていました。

エンジンが発電に徹し電気モーターで走行する“e-POWER”の出力がアップし、力強く余裕を持たせた走りを実現。遮音も徹底されていて、静かで滑らかな走りとなっていました。

なんと、ナビの地図データに合わせてエンジンの作動タイミングを調整し、静粛性を保つ制御まで入っているんですよ。

サスペンションにも手が入れられて、クルマは余計な姿勢変化が少なく、しかもビシッと真っ直ぐ走るように。これまで正直、走りはセレナの弱点だったので、ついに! という感じです。

そもそも視界がドーンと開けていて心地よかったセレナの室内ですが、より静かになって体が揺すぶられにくくなり、乗員皆が疲れにくく酔いにくい快適なクルマになったことは間違いありません。

▲サポート機能が充実。一部区間でハンズフリー運転を可能にするプロパイロット 2.0や、ボタンひとつで自動駐車するプロパイロットパーキングも搭載

しかも、新しいセレナ、何と高速道路でハンズオフ=手放し走行を可能にする“プロパイロット 2.0”や、ほぼ自動の駐車支援システムも用意しています。

つまり、長距離でも駐車しにくい場所でも、臆さずに出かけたくなるクルマになっているわけです。まさに家族皆が乗っていて心地良いミニバン。新型セレナ、ますます支持を集めそうですね!

▲エアコン操作部の手前には電子制御のシフトスイッチを配置。シフトノブをガチャガチャする必要がなく、シンプルな表示で操作がしやすい

モータージャーナリスト 島下泰久
ギョーカイにおいてはいまだ“新進気鋭”のモータージャーナリスト。多角的な視点を持ち、さまざまな事象を自分なりに咀嚼できるまで徹底的に調べ上げた上で原稿を書く。そのため文章が分かりやすいと各方面から引っ張りだこの存在だが、睡眠時間とプライベート、メンタルは日々削られまくっている神奈川県生まれの50歳

>> 【島下泰久の車事放談】

※2022年12月6日発売「GoodsPress」1・2月合併号140-141ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/島下泰久>

 

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