北関東を中心に展開するスーパーのベイシアは、近畿大学と大手食品メーカーの株式会社ニチレイフーズが共同開発した「アセロラブリヒラ」を、ベイシアマートを除く全店舗で、1月11日(水)から販売しています。
サク・刺身・寿司で提供
アセロラブリヒラは、近畿大学が開発したブリとヒラマサのハイブリット種「ブリヒラ」に、アセロラの抗酸化機能による品質保持効果を期待して、一定期間アセロラの搾りかすを含有した餌を与えた養殖魚です。
店舗では、「近大生まれのアセロラブリヒラ」として、サク(100グラム)税込537円、刺身スライス(6切)税込429円、生寿司単品(6貫)税込645円で販売します。なお、いずれも売り切れ次第終了となります。
持続可能な養殖、搾りかす活用
アセロラ商品を生産・供給するなかで生じる搾りかすには、アントシアニン系のポリフェノールとビタミンC、ビタミンEが多量に含まれています。
これを養殖魚の後味の良さの向上と品質の保持(肉質の保持や色味の保持)に役立てようと、近畿大学とニチレイグループは、2018年から共同研究を開始。これまでに「アセロラぶり」や「アセロラ真鯛」の開発をおこなってきました。
アセロラ養殖魚の第三弾として選ばれたブリヒラは、ブリ(雌)とヒラマサ(雄)の交配による近畿大学独自の魚種です。人工的に生産された養殖用の稚魚や卵によって、天然資源を減らすことなく、必要な魚を必要な量だけ生み出すことができる「人工種苗による養殖」で育てられています。
ブリの“うまみ”にヒラマサの“歯ごたえと美しさ”を兼ね備えた魚で、完全養殖のため一年中提供が可能です。
ベイシアは、近畿大学の関連会社である株式会社食縁と、2017年に「持続可能な養殖水産物普及の協定」を締結。ブリヒラの大量生産による安価な供給に向けて、協業を進めてきました。
同社は、「人工種苗による養殖技術を用いて育てた魚種を積極的に販売することで、食品ロスの低減や水産資源の確保など、地球環境に配慮した取り組みにも貢献したい」との方針を示しています。
(文・Saki.A)
- Original:https://techable.jp/archives/191106
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:天野早紀
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