2025年に発売されるApple Watch UltraのマイクロLEDディスプレイ搭載モデルは、ディスプレイの部品単価が現行モデルが搭載する有機EL(OLED)ディスプレイの5倍以上と高価なため、799ドル(日本では税込124,800円)を上回る新価格帯のモデルになるとの予想を、ディスプレイ業界情報に精通したDSCCが伝えました。
税込124,800円を上回る価格帯が新たに設定?
DSCCのレポートには、2025年モデルのApple Watch Ultra用マイクロLEDディスプレイの量産は、2024年に開始されると記されています。
DSCCによれば、Apple Watch Ultra用マイクロLEDディスプレイの仕入れ価格は現行モデル用OLEDディスプレイの5倍以上と高価なことから、Appleは(現行モデルの販売価格である)税込124,800円を上回る価格帯を設定すると、DSCCは予想しています。
このことは、OLEDディスプレイ搭載Apple Watch Ultraと、マイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watch Ultraが併売されることを意味していると考えられます。
マイクロLEDディスプレイのサプライヤー
Appleが内製化を進めているとの報道があったマイクロLEDディスプレイですが、DSCCは「そうした計画は無い」と述べています。
マイクロLEDディスプレイのサプライヤーについてDSCCが入手している情報では、マイクロLEDチップは当初はOsramが独占供給しその後、Epistarも供給開始するとDSCCは伝えており、有力視されていたEpistarが製造初期から参入することは無さそうです。
また、LG Displayが新設する工場で2024年下半期(7月〜12月)から製造するバックプレーンは、(iPhone14などが採用する)多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)か、(iPhone14 Proなどが採用する)低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)のいずれかになるというのがDSCCの予想です。
S8などをAppleに供給するTSMCも関与する見込みで、ディスプレイドライバICの製造を担当する見込みです。
こうして製造される2025年モデルのApple Watch Ultra用マイクロLEDディスプレイの大きさは2.1インチで、解像度は325ppi程度になると、DSCCは伝えています。
Source:DSCC
Photo:Apple(米国)
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-520354/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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