野営をしたい人も楽しめる「Yamasobu Campground」は、かゆいところに手が届くキャンプ場でした

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

キャンプをするときはほとんど野営なのですが、先日、久しぶりにキャンプ場に行ってきました。

キャンプ場の名前は「Yamasobu Campground」。本当に快適で、リピート確定なのですが、なぜここのキャンプ場を選んだのか? このキャンプ場の特徴はなんなのか。そしてどんなキャンプをしてきたか、を紹介したいと思います。

■このキャンプ場を選んだ理由

よくキャンプに行くと、知人にいうと「今度キャンプに連れて行ってよ!」と言われます。しかし、私が行っているキャンプ(野営)スタイルを伝えると、「あ、そうなんですか…」でだいたい終わってしまいます。

野営に興味はあるけれど最初から野営は難しい、トイレや水回りがないところはちょっと遠慮したい、という人は多いと思いますが、そんな方にもこのキャンプ場はピッタリなので。

なぜならこのキャンプ場、通常のファミリーキャンプができるサイトから徒歩で5〜10分くらい離れたところに野営サイトがあるのです! しかも、まだ開発中らしいのですが、そのさらに奥に、いつも野営をしている私でもワクワクしちゃう野営フィールドがあるのです。

つまりファミリーキャンプをしたい人と、野営をしたい人が(少し離れますが)、一緒にキャンプに行けてしまうのです!

これなら、キャンプビギナーの方でも野営がどんな感じか見ることもできるし、ベテランキャンパーが、初心者の設営を手伝ってあげることもできます。

さまざまなスタイルに対応する、最高のキャンプ場だと思いませんか?

もうひとつ、千葉県富津市にあって、都心からのアクセスが抜群なのも利点。やはり、遠いとどうしても足が遠くなってしまいますが、この場所なら自宅から毎週来れる距離なのです。

しかし、このキャンプ場に入った瞬間思ったのは「こんな近くに秘境があったのか!?」でした(笑)

■「Yamasobu Campground」とは

▲古民家が受付です

さて、キャンプ場ですが利用料は以下の通り。

通常キャンプフィールドは、フリーサイトが5500円、フリーソロが4400円、ソロキャンプデビュープランが2200円です。

まずは通常のキャンプフィールドです。

四方が山に囲われ、このサイト部分だけポッカリと平地がある、秘密の場所のような感じ。サイトには砂利が敷かれていて、ペグの刺さりも程よい感じです。山が壁になるので、強風の心配もあまりなさそう。

ただ、この平地一体は、田んぼや畑だったそうで、水はけはあまりよくないそうです。なので雨の日はテントを張る場所は気をつけた方がいいですね。

▲トイレとゴミ捨て場

やっぱりキャンプ場に泊まるのであれば、トイレはきれいでないと嫌という方は多いと思います。安心してください。とってもきれいです!

▲温水洗浄便座ももついてます

また、ゴミも分別して捨てられます。灰捨て場もあるので、野営のように、朝完全に真っ白な灰にしなくても大丈夫です。

▲水場は屋根のある建屋

▲中はこんな感じで、左が洗い場。右が飲み水のタンクが備えられています

洗い場にはスポンジと、洗剤もあります。綺麗に整備されてました。

せっかく山に来たので、電波から解放されたい方もいらっしゃるとは思うのですが、電波がなきゃ困るという方も多いかもしれません。安心してください。フリーWi-Fiがあり、管理棟やトイレ付近は電波入ります。急にお仕事しなきゃ行けなくなった場合でも安心です。

続いては、野営サイトになります。

まだ、野営フィールドは一部しか開放していないようですが、これから、徐々に広げていくそうです。

▲野営サイト

ここはすでにテスト的にスタート。メインのサイトから徒歩だと5〜10分くらいですが、すぐ近くまで軽トラで送ってくれますので、行きは楽ちんです(笑)

初めて利用する方は、ここで野営をして、ちゃんと火の始末やゴミの始末がきれいにできるのかをオーナーが確認。しっかりと片付けができる方は、これから完成するこの奥の秘密の場所で野営ができるようになるそうです。

焚き火の始末の仕方も優しく教えてくれるので、そこは安心です。ただ、野営に限らず、焚き火の始末は本当に大事なので、毎回、完璧に行いましょう!

余談ですが、炭は自然に還りません。なので真っ白な灰の状態まで焚き火を燃やし尽くすか、黒い炭の状況なのであれば持ち帰って、次回使うか、燃えるゴミで出す。というのが大原則です。

■2回目以降に行ける野営地はどんなところ?

さて、今回は2回目から行けるようになる、秘密の奥の野営地を見せていただくことができました! では、行ってみましょう!!

▲今は使われてない旧県道の横には川が流れている

▲行き止まりまで行くと、このような手彫りのトンネルか4つあります

▲川がここで止まっている

私が一番気になったのが、この場所。完全に手付かずの自然に水が流れ込んで、幻想的な空間。次回はここで野営をしようと決めました。

いつも野営している私が「あ、ここでやりたい!」と思う箇所が数十ヶ所ありました。行き止まりまでは片道ゆっくり歩いて20~30分くらいですが、その中のどこでも野営ができるようになるそうです。

ただ、野営ですから、キャンプ場から近いとはいえ、本当に何もありません。明かりももちろんありません。なので、ちゃんと準備をして臨みましょう。

■果たして、今回キャンプしたのは…!

▲キャンプ場ですが、いつものようにバックパック

今回、通常のキャンプサイトにするか、野営地にするか迷ったのですが、今回は通常のキャンプサイトに幕を張りました。

通常のキャンプサイトでも、倒木や竹を使っていいので、我々のような軽装備キャンパーにはありがたいところ。

薪はオーナーが割ってくれている有料の薪もありますが、落ちている木を薪にしても良いのも嬉しいところ。

薪は拾い放題、倒木も使えますので、ブッシュクラフトを簡易的にやりたい人が通常のキャンプサイトでキャンプしても楽しめますよ!

▲今回幕を張ったサイト

奥の東ドイツ軍の3枚張りのフルクローズバージョンが私。手前が仲間の幕で、ポリコットンのヘキサタープ。私はワンポール型だったのですが、中のポールには倒木を使いました。手前のタープに使用しているのは竹です。

こんな感じで、自由に木を使えるのも魅力! キャンプサイトはきれいに整備されてますが、周りに手付かずの自然がいくらでもあるので、こんな感じで遊べます。

そして、今回、野営地ではなく、こっちのサイトを選んだ最大の理由は…。

▲管理棟付近にある、ファイヤープレイス

ファイヤープレイスとバーカウンターがあったから。

▲ファイヤープレイスの隣にあるバーカウンター

ワンコインでお酒が頼めて、焚き火を囲みながら、他のお客さんやオーナーとワイワイできるんです。

静かにしっぽりとキャンプを楽しむこともできますが、色んな人との交流を自然とできる場所があるんです。オーナーやスタッフや、一緒になったキャンパーの方々と会話を楽しめる。凄く魅力的な空間だなーと思いました。

キャンプ場で同じ空間にいても、知らない方に声をかけることって意外となかったりしませんか? 他人のサイトに入っていくのも悪いですし。でもここなら、簡単に打ち解けて、キャンプ談義、ギア談義ができます!

▲管理棟

さて、いかがでしたでしょうか? ソロでもグループでも、ファミリーでも、初心者でも、ベテランでも、野営キャンパーでも、誰でも楽しめて、都心から約60分で行けてしまう。最高のキャンプ場じゃないですか??

普段あまりキャンプ場には行きませんが、ここは次回も行きたくなるキャンプ場でした!!

>> Yamasobu Campground

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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