Ubuntuのupgradeで「以下のパッケージは保留されます」と表示される

現在、およそ月1回は自宅サーバーのメンテナンスをするように心がけています。
Ubuntuサーバーで、いつもaptコマンドupgradeをしているのですが、Ubuntu 22.04アップグレード下辺りから、以下のメッセージが表示され、アップグレード保留されるパッケージが出てきます。

そこで今回は、Ubuntuアップグレード中に「以下のパッケージは保留されます」のメッセージが表示された場合の4つの対処法をご紹介します!

メッセージの内容

Ubuntuアップグレードコマンドを実行すると、以下のようなメッセージが表示されます。
パッケージ名や保留されているパッケージの個数は、ご自身の環境に置き換えてください。

# apt -y upgrade
・・・
以下のパッケージは保留されます:
  python3-distupgrade ubuntu-advantage-tools ubuntu-release-upgrader-core update-notifier-common
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 4 個。

こちらの例では、4つのパッケージがアップグレードされずに保留になっています。

原因と対処法

このエラーメッセージは、Ubuntuパッケージマネージャーapt)が依存関係の解決中に問題が発生したことを示しています。
次のいずれかの操作を実行することで解決する可能性があります。

保留されたパッケージを手動でインストールする

上記のように保留されたパッケージ名が表示されますので、パッケージ名を指定して手動でインストールします。

# apt install -f <package name>

保留されたパッケージを削除する

保留されたパッケージが不要だと判断できるのであれば、削除してしまいましょう。

# apt remove <package name>

システムの不要なパッケージを削除して、問題を修正する

または、autoremoveオプションを利用すると、不要なパッケージを自動で削除できます。

# apt autoremove
# apt update
# apt upgrade

システムキャッシュをクリアして問題を修正する

もし、aptキャッシュに問題がある場合は、以下のようにキャッシュをクリアしてから、再度アップグレードをしてみましょう。

# apt clean
# apt update
# apt upgrade

まとめ

つまり、upgradeオプションを使って自動でアップグレードすると壊れる可能性があるので、ご自身で確認して自己責任で手動で入れてね!ということだと思います。
そして、もし使用していないパッケージであれば、削除して整理する。
また、パッケージ管理するaptキャッシュに問題があるなら、一度クリアして試してみる。

いずれかの対処法を試してみれば、パッケージの保留問題は解決しそうですね!

著:中島 能和
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