情報獲得の手段を用意する<防災対策2>【自己防衛グッズを見直そう】

【自己防衛グッズを見直そう】

-防災対策2-

避難か待機か…災害直後は“どう行動するべきか”を判断するために情報獲得の手段を用意する

例えば2011年の東日本大震災。発生時に、何事かを理解できた人はいなかったはず。少し後からテレビ映像やラジオから流れ出るアナウンサーの逼迫した声で状況が徐々に分かってきたはず。発災直後は状況が分からず情報が錯綜する。正確な情報収集をして、行動を決めよう。

*  *  *

何かしらの大きな災害が発生すると、都市あるいは街の機能は麻痺状態に陥る。交通網は寸断され止まる。電話などの通信網は輻湊を起こしたり、それを回避して重要な回線を確保するために通信制限がかけられたりする。

すると今、どこで、何が起こっているのか…、という情報収集は困難を極める。その状況で無闇に行動を起こすと、どこに危険が待ち受けているか分からない。大切なのは正しい情報だ。

その際に、実は最も手軽で、最も強力な武器になるのが、小型ラジオだ。テレビはキー局中心で放送しているが、ラジオならば地元局や地域密着のコミュニティ局があり、細かな状況を伝えてくれることがある。その情報を冷静に分析すれば、避難か待機かの行動を判断できる。ラジオも日常から使えるアイテム。停電するのを前提に、複数の方式で作動するものを用意しておこう。

もし、その災害が寒い時期に発生したら、エアコンの暖房は使えない。カセットガスや灯油を燃料にして暖を取れる手段を用意して、これも日頃使って慣れておくと役に立つ。そして時には、キャンプ用のシュラフも、広げられるものであれば、寝るだけではなく包まって寒さをしのぐギアにもなる。

 

■アウトドアでも使えてパーソナルTVにもなるラジオ

山善
「キュリオム RTV430」(1万5180円)

手回し充電に乾電池、コンセント、モバイルバッテリーの4電源に対応した、ワンセグテレビ&ラジオ。コンデンサー充電池搭載で10年間保管が可能。画面は4.8インチで片手で持ち歩ける。

▲スタンドを取り付けて、テーブルの上などにおけば視聴しやすい角度になる

▲LEDライトも搭載しているので、災害時やアウトドアシーンでも情報収集に活躍する

▲IP54相当の防塵・防水機能があるので、室内だけでなく幅広いシーンで使うことが可能だ

 

■3通りの充電方法で使える安心ラジオ

ソニー
「ICF-B300」(実勢価格:1万6500円)

USB AC充電に太陽光、手回しと、3通りの方法で充電ができる。本体からはiPhoneなどのスマートフォンや携帯電話へ給電も可能。JIS IPX4相当の防滴仕様で、非常用のホイッスルも付属している。

 

■高感度アンテナでバッチリ情報をキャッチ

パナソニック
「FM/AM 2バンドレシーバー RF-U156」(オープン価格)

長さ10cmの大型フェライトアンテナを搭載した高感度2バンドレシーバー。AFC(自動周波数制御)によりAMラジオの受信幅が広がり、チューニング操作が簡単。

▲音楽とニュースで音質を切り替えられるので、正確な音声情報が得られる

 

■スマホのアプリと情報サイトを活用しよう!

スマホに防災アプリをインストールしておけば、GPSと連動させて自分がいる地域の防災情報をプッシュ通知で知らせてくれたり、関連するニュースを表示して情報を収集できる。また、“防災”とは名付けてあるが、災害をはじめ事件や中には事件や事故、不信者情報まで知らせてくれたりするものもある。筆者が実際に使っていて、便利だと思うのが以下の3つだ。

 

▼「NHKニュース・防災」


防災に加えて、ニュースで放送した素材も掲載。情報量が多く、さまざまな事象を知ることができる。

 

▼「特務機関NERV防災」

気象に関する情報がシンプルにまとめられていて、現在位置の気温などが見やすく使いやすい。

 

▼「Yahoo!災害速報」

災害をはじめ事件や事故の通知が速く、精度、信頼性ともに高い。他の気象に関する情報も見られる。

>> 特集【自己防衛グッズを見直そう】

※2023年2月6日発売「GoodsPress」3月号116ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/松尾直俊>

 

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