AIエンジン及びAIソーシャルを開発しているAKA株式会社は、認知能力アップとモニタリングの方法を変える画期的なモバイルアプリケーション「ReSmart(リスマート)」 をリリースしました。
同社はAIを搭載したロボットの英語学習で得たこれまでの知見を活用し、デジタル治療の分野へ参入する第一歩を踏み出しました。
認知能力の強化・認知症予防が期待できる
リスマートは、認知能力を向上させるため、パーソナライズされたプログラムを提供するモバイルアプリケーションです。日々リスマートを使うことで、認知症の進行を遅らせたり、予防したりする効果が期待できるとのこと。
テクノロジーを使用することに抵抗感のある高齢者が手軽に使えるよう、シンプルでわかりやすい操作画面を用意しています。
身体と脳を鍛える170種類以上のプログラム
リスマートのベータ版はすでに多くのプログラムを揃えており、身体と脳を総合的に鍛えることが可能です。
【リスマートのプログラム】
・重要な認知スキルを鍛える脳トレゲーム(20種以上)
・心を落ち着かせるバイノーラルビートを用いた瞑想オーディオセッション(50種以上)
・健康になるためのお薦めアクティビティ(100種以上)
また、iOS版は、リスマートとApple Healthアプリのアクティビティデータを同期することによって、iPhoneとApple Watchを通じて日々の活動を分析できます。
このようにシームレスな使い心地を実現し、ユーザーが積極的にアプリを使用するようになれば、手間をかけず、継続したデータ収集が可能となります。このデータの収集が認知症の早期発見に不可欠なのです。
5つの力を楽しみながら鍛える脳トレゲーム
リスマートは、下記の5つの認知領域にもとづき、ゲームのように楽しめるプログラムを用意しています。
・注意力
・言語力
・記憶力
・思考力
・視空間能力
リスマートに搭載されたAIが、個人のレベルに合わせてデイリープログラムを用意。日々のトレーニングの結果をもとに、生活習慣の改善のアドバイスを提供します。
分析機能
リスマートの画期的なポイントは、AIを活用してユーザーの認知パフォーマンスに関するデータを「収集」「分析・解釈」し、認知症の兆候を検出可能にする、という点です。
リスマートは、新しい手法の有効性を示す数多くの論文をもとに開発され、AIによるCBT(認知行動療法)と脳トレゲームを通じて、認知症の発見と治療への全方位的なアプローチを行います。
さらに、AKA株式会社は最先端の技術を開発し、早期認知症診断結果をハード判定(0か1か)ではなく、確率(0から1まで)で割り出せるようになったことで、「検知」という面でも信頼性を向上させています。
リスマートのリリース背景
平均寿命の延びによって認知症の診断数が増加するなか、AKA株式会社は同社のAIエンジンであるMuseと、認知能力に関する長年の研究を統合して、リスマートを開発しました。
同社は今後、これまで注力してきた教育現場のAI化に加え、高齢者が抱える認知問題の解決も目指し、サービスの対象者を子どもから高齢者までへと拡大していく方針です。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000017199.html
(文・我妻歩実)
- Original:https://techable.jp/archives/198951
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Wagatsuma
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