VRソフトの開発などを手がける株式会社Zenesisは、カードからVRアートを召喚するトレーディングゲームのプロジェクトを開始しました。
ゲーム名は「TriOrigins(トライオリジン)」。VRゲームの中で行ったアクションで、クリーチャーやモンスターなどのVRアートを召喚できます。
Zenesisでは、本プロジェクトに先立ちプロトタイプとなるVRゲームを開発。「TriOrigins」アルファ版のリリースは、2023年4月28日を予定しています。
プロジェクト背景にあるVRアートの課題
プロジェクトを開始した背景には、現在のVRアートに対する2つの大きな課題感があります。
1つ目はコレクション性の低さです。NFTでは主流のコレクティブアートやジェネレーティブアートは、パーツの組み合わせをプログラムのアルゴリズムで自動生成するもので、VRアートでの同様の展開には難しさがあります。そのため現状ではコレクション性が低く、コレクター同士のコミュニティも生まれにくいといいます。
2つ目は、ユーティリティ(使用用途)の少なさです。VRアートを購入した後、SNSのアイコンで使うなどの使い道がなく、VRアートを楽しむプラットフォームも少ない状況があります。
「TriOrigins」による課題へのアプローチ
「TriOrigins」では、ゲーム内のトレーディングカードとしてVRアートをコレクションできる環境を提供。同ジャンルのカードを持つプレイヤーなどによるコミュニティの形成も促します。
ユーティリティとしては、ゲーム自体と、ゲーム内でVRアートを閲覧できる環境を提供。またトレーディングも可能にしているため、VRアートのシェアや流通にもつながります。
Zenesisは、VRNFTアートの制作アプリ「SnowCanvas」も手がけており、「TriOrigins」と合わせてNFTマーケットを介したエコシステムを形成。今後は、システム内でトークンや制作コンテンツが循環する仕組みを構築し、活発なクリエイターエコノミーの形成を目指す方針です。
PR TIMES:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000097907.html
(文・a.sambe)
- Original:https://techable.jp/archives/199273
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:三部綾子
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