【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】
新生活シーズンを目の前に、PC市場には、実力派の新モデルが続々と並ぶ。高コスパなMacから、軽量・大画面モデル、ゲーミングにも対応するオールラウンダーまで、今期の注目製品を一挙にチェックしよう。
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春はPCの新作も大漁だ——。22年末から23年春にかけて各メーカーは続々と新モデルを発表・発売した。
大きなトピックとしては、アップルがM2 Pro/Maxの搭載製品を1月中旬に発表したことが見逃せない。なかでも「Mac mini」のM2/M2 Pro搭載モデルは、その群を抜いたコストパフォーマンスの高さが目立つ。外付けディスプレイやキーボードなど周辺機器が揃っているならば、まず検討したい候補と言える。
一方、ノートPC全体としては、デザインや軽量さにこだわったモデルが目に留まる。例えば日本エイサーの「SwiftEdge」や、FCCLの「FMV LIFEBOOK UH」などは、綺麗で大きな画面と、携行しやすさを両立する。ハイブリッドワークなどが脚光を浴びる今だからこそ、特に頼れる相棒となり得る選択肢だ。
インターフェースなどを豊富に備えたオールラウンダー的なチョイスにも注目だ。レッツノートのSRシリーズはデザインを洗練させ、一般ユーザーにとってもワクワクできる機種となった。マウスコンピューターの「mouse K5」も、15万円台という手頃な価格帯で、幅広いシーンに対応できる一台としてチェックしておきたい。
ITライター 井上晃さん
スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器をベースにしながら、最新ガジェット、デジタルサービスなど幅広く網羅するIT系ライター。雑誌やWebメディアなどを中心にレビュー、コラムなどを寄稿
■圧倒的なコスパを誇る小型デスクトップ
アップル
「Mac mini」(8万4800円〜)
物価高のなか8万円台からで購入できるPCとして魅力的。M2シリーズのチップ搭載でパフォーマンスも高い。手持ちのディスプレイや周辺機器を流用できるならまず検討したい一台です
2月に発売されたMac miniシリーズの最新モデル。搭載するチップセットがM2シリーズになり、上位のM2 Proも選択可能になった。M2チップは、8コアGPUと10コアGPUを備え、動画関連作業を効率化するメディアエンジンも搭載。
▲クリエイティブな作業にも適した処理性能の高さが魅力。M2でも、Finel Cut ProでのタイムラインレンダリングがIntel Core i7搭載機の9.8倍高速に
▲M2機は2つのThunderbolt 4ポートを搭載し、最大2台のモニターに接続可能。M2 Pro機は4つのThunderbolt 4ポートを搭載し、最大3台に接続可能だ
■テンキー搭載の15.6型モデルはマルチに活躍するオールラウンダー
マウスコンピューター
「mouse K5」(15万9800円〜)
ビジネスシーンの利用はもちろん、動画編集作業、ゲーミングなど幅広い用途に対応できる一台。奥側の側面を含め、ポート類が豊富に備わっていることも特徴です
15.6型のノートPC。プロセッサーには第12世代インテル Core i7-12650H、GPUにはGeForce MX 550を搭載。ステレオスピーカー·イヤホンともにDolby Atmosに対応する。
▲電源や映像出力用端子の類は奥側の側面に配置。デスク周りの配線もスッキリ整えやすい。キーボードには独立型のテンキーを搭載。バックライトは非搭載
▲右側面にはカードリーダーやLAN端子、USB Type-C(USB3.1)。 左側面にはUSB Type-A(USB 3.0/2.0)、マイク、ヘッドホン端子を備える
■大画面搭載でも軽いスタイリッシュな1台
Acer
「Swift Edge SFA16-41-A76Z/W」(19万9800円)
1月に発売された薄型軽量の大画面モデル。キーボードは英語配列です。現在はAcer公式オンラインストアで予約販売の形が取られています
1.17kgの軽量さを実現したモデル。16インチの4K有機ELパネルはDCI-P3 100%の広色域だ。プロセッサーにはAMD Ryzen 7 PROを搭載する。
▲マグネシウム・アルミニウム合金により、薄型軽量でありながら強度も高い。バッテリーは最大7.7時間。HDMI2.1やUSB4なども備える
■ちょっと背伸びしても欲しくなるゲーミングPC
ASUS
「ROG Zephyrus M16 GU604」(46万9800円〜)
「Zephyrus M」は、ROGブランドのなかでは普段使いを意識したシリーズ。本格的にPCゲーミングを楽しみたいときの候補に
画面は16型で240Hz駆動。プロセッサーは、最高5.4GHzの第13世代のCore i9-13900Hを搭載。グラフィックスはGeForce RTX 4070など。ストレージはPCI Express 4.0x4接続のSSD 1TB〜。
▲インターフェースは、ヘッドホンジャック、HDMI、USB Type-A×2、USB Type-C、Thunderbolt 4、SDカードを備える
▲天板の右肩側半分には、mini LEDを使用したAniMe Matrixディスプレイが配置されている。好みに応じた点灯のパターンのカスタマイズが可能だ
■コンパクトかつ効率性を求めるならコチラ
パナソニック
「Let's note SRシリーズ」(30万300円〜 ※Web直販モデル)
狭額縁の採用や、タッチパッドの拡大など、デザイン面での洗練が目立ちます。のぞき見防止アラートなどセキュリティ機能の強化にも注目です
2022年11月に発売されたLet's noteの新シリーズ。12.4インチのモバイルノートで、アスペクト比は3:2。プロセッサーには第12世代のCore i7-1270Pを搭載する。5GやeSIMもサポート。
▲ディスプレイはアスペクト比3:2で、縦に長い表示が可能。ホイールパッドの面積も、従来比で約2.2倍に拡大した
▲USB Type-C(3.1)ポートはSRでは2つに増えた。筐体デザインよりも強度を維持しつつよりシンプルなデザインに改良されている
■在宅だけでなく携行頻度も高いなら超軽量・長時間駆動が◎
富士通
「FMV LIFEBOOK UH (UH-X/H1)」(26万3780円)
小型·軽量であることはもちろん、約11.0時間の長時間駆動に対応していることも見逃せません。振動や落下、加圧などに耐える堅牢性もあります
3月中旬の発売を予定する約689gの軽量モデル。クラムシェルの14型ノートPCとしては世界最軽量を謳う。プロセッサーは第13世代のCore i7-1335Uを搭載。OSはWindows 11 Proを採用する。
▲インターフェースにはUSB 3.2(Gen2)Type-Cx2、USB 3.2(Gen1)Type-A×2、HDMI、LAN、3.5mmステレオミニジャックなど
▲ディスプレイは従来の13.3型から14.0型へ拡大。仕上げはノングレアで解像度は1920×1200ドット。表示色は1677万色に対応する
■フォルダブルPCの新しい選択肢
ASUS
「ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX 9702AA」(64万9800円)
6つの使用スタイルを選択できるのが特徴。約65万円という価格ゆえに、まだ気軽に手は伸ばせませんが、増えつつあるジャンルとして注目です
2022年12月に発売されたフォルダブルPC。画面は、広げると17.3型、折りたたむと12.5型に。色域はsRGBを100%カバーする。プロセッサーには第12世代Core i7-1250Uを搭載。
▲キーボードに関しては、折り畳んだ状態でオンスクリーンキーボードを使ったり、付属のBluetoothキーボードを使ったりできる
▲搭載するインターフェースは、Thunderbolt4 x 2基と、マイクロフォン/ヘッドフォンジャック×1など。バッテリー駆動は約12時間
▼話題のAIチャットツールに注目!
IT関連ツールとしては、米OpenAI社が22年11月に公開したAIチャットボット「ChatGPT」が話題に。自然言語処理モデルのGPT-3が活用されている。また、Googleも、2月に対抗のAIチャットボット「Bird」を発表した。
※2023年2月6日発売「GoodsPress」3月号26-27ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/井上晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/516255/
- Source:&GP
- Author:&GP
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