使ったピースは70以上!ルイ・エラール最新作で繊細な“寄木細工”の深みを味わう

芸術性・作家性の高いタイムピースを続々世に送り出すスイスの時計ブランド、Louis Erard(ルイ・エラール)。なかでも2021年より展開しているアーティスティック クラフトラインは、豊かな感性を緻密な手仕事で表現した個性的なコレクションです。

そのアーティスティック クラフトラインより、この春待望の最新作「エクセレンス マルケトリーダイアル」(75万9000円)が登場。世界99本の希少な数量限定モデルとして4月より発売を予定しています。

スイスの伝統的な時計製作の技をモダンなモチーフに落とし込んだユニークなデザインを特徴とするアーティスティック クラフトライン。

今回登場の新作では、ヨーロッパでは古くから家具や時計の装飾に用いられる“マルケトリー”と呼ばれる技術が用いられています。

“マルケトリー(象嵌細工)”とは、あらかじめデザインされた図案に従って木や貝殻、金属などの異素材を切り出してはめ込んでいく装飾技術。

精密な作業が要求されるマルケトリーは、その工程特性上大量生産が難しく、作品性・芸術性の高い特別なプロダクトにのみ使われる技法です。


日本では貝殻を用いた象嵌装飾や、細かな木片を寄せた寄木細工などの工芸品でおなじみですが、時計業界では、木やレザー、宝石などを使った緻密なマルケトリーが高級時計のダイヤルなどに採用されてきました。

今回発表された「エクセレンス マルケトリーダイアル」においては、スイスのサント・クロアを拠点に活躍する世界的な寄木細工師、バスティアン・シュバリエがダイヤル製作を担当。


ダイヤルにはだまし絵を思わせるモダンな幾何学パターンがアシンメトリーに配置されていますが、これはひとつひとつ緻密に切り出された70以上もの小さな木片によって構成されたもの。

立体的な図柄をいっそう引き立てているのは、木目の質感を残して施された濃淡ブルーのグラデーション。ダビドフのシガーボックスやリュージュのオルゴールなど、スイスを代表する数々の高級ブランドに提供されてきたシュバリエ氏の匠の技が、直径42mmの小さなダイヤルの中に存分に発揮されています。

駆動部として採用されているのは自動巻きムーブメント SW261-1。シースルーバックになった裏ぶたには鮮やかな“ルイ・エラールブルー”でカラーリングされたガラスがはめ込まれており、ムーブメントの華麗な装飾を、ガラス越しに楽しむことができるようになっています。

またモミの木をモチーフとした青焼きの針やクラウンを思わせる優美なりゅうずなど、おなじみのデザインももちろん健在。さらにストラップにも、ダイヤルと色調を揃えたブルーのグレインカーフレザーを採用するなど、洗練されたセンスが随所に光る贅沢な1本です。

>> ルイ・エラール「Excellence Marqueterie Dial」

<文/&GP>

 

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