戦争で多くの命が失われた広島では、日本国内だけでなく世界中から折り鶴が贈られています。膨大な量の折り鶴は、ほんの数年前までは展示された後に焼却されていましたが、NPO団体や企業の協力のもと、再生紙や再生繊維・再生糸などリサイクル素材として活用する流れが、プロジェクト事業として成立。焼却に対する環境への懸念や税金を使った処理が解消されると同時に、売り上げや利益の一部が寄付されるなど、社会貢献にもつながる理想的なスタイルが確立されつつあります。
広島市に本社を置くシューズメーカーのスピングルカンパニーが展開しているブランド・SPINGLE MOVE(スピングルムーヴ)の「SPM-1005R」(2万900円)は、折り鶴から作られた糸を織り込んだオリジナル生地をアッパーに採用。単に折り鶴からアップサイクルされただけでなく、機能性や履き心地、デザイン性もしっかりと有したシューズに仕上げられています。
昨年発売された第1弾に続く今回のシューズは、折り鶴から再生された糸“折り鶴レーヨン糸”を元に、地元広島の生地メーカーとの協働によって開発された、丈夫なキャンパス生地をアッパー素材に採用。
インソールには、平和を象徴するブルーのカラーを採用。シュータンのベロ上部には、色とりどりの折り鶴の写真をプリントしたロゴ入り織ネームを、そしてフォクシングテープとアウトソールのカラーはアッパーの生成り色に合わせるなど、各所にアクセントが加えられています。
シューレースは麻混の特注綿紐製。ライニングには防臭・抗菌・防カビ機能に加えて吸汗性・拡散性にも秀でた機能性リサイクル素材“COOL MAXIM”を使用し、シューズ内部を快適な環境に整えています。
アウトソール“RUBEAR CNF ソール”は、鉄の約5倍の強度&約5分の1の軽さを備えた植物由来のナノサイズ極細繊維、セルロースナノファイバーが練り込まれ、従来モデルの「SPINGLE MOVE」アウトソールと比べて耐摩耗性が約40%向上。靴底の減りを抑え、長期に渡ってソールの形状とパターンをキープします。シューズ本体は型崩れしにくく、密閉性が高いバルカナイズ製法で生産。XS~XLの全7サイズで展開されます。
付属品として、折り鶴再生プロジェクト「ONGAESHIプロジェクト」から生まれた再生紙「恩返紙」の折り紙5枚と、折り鶴の折り方を図説した台紙が付属。ブルーカラーの特別仕様シューズBOXには、「ONGAESHIプロジェクト」の説明とブランドからのメッセージなどが日本語と英語で併記されるなど、“折り鶴再生スニーカー”に対する想いが込められています。
>> SPINGLE MOVE
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/524568/
- Source:&GP
- Author:&GP
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