これぞ男前な文房具!渋さ抜群のマルチなカッターナイフ、GERBER「Prybrid Utility」

【男前マルチツールの世界】

マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”。とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。

そんなマルチツールの男前な魅力を紹介する連載第33回は、GERBER(ガーバー)の「Prybrid Utility(プライブリッド ユーティリティ)」(実勢価格:4450円)です。

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ガーバーといえば、レザーマンと並ぶ米国のナイフ、マルチツールブランドのひとつです。アウトドアからミリタリーに至るまで幅広い分野で使われ、その道のプロに愛用されています。

▲見るからにカッターナイフ

カッターナイフというにはちょっと短いボディ。全長約11cm、重量約90g。手のひらに完全収まるサイズ感。非常にコンパクトです。このコンパクトなボディに計8種のツールを搭載しています。

▲カッターの切れ味はもちろん良好

ブレードはロック機能があり、不意の伸縮がなく安全。一般的なカッターなので紙やダンボールはもちろん、ウレタンのカットも得意とします。日常利用で役立つ刃物です。ブレードの露出部は約25mmと短く、ナイフに比べて威圧感も少なく、携帯しやすいのも特徴のひとつです。

▲妙にずっしりと重たい存在感あるボディ

サイドから眺めると鋼製のプレートをG10素材のハンドルでサンドしたような構造になっています。一般的なカッターナイフの軽くてチープな質感は微塵もありません。持った瞬間、「こいつは只者じゃない!」と、思わせてくれる重さと剛性感が魅力。

とはいえ、そこはカッターナイフ。ブレードは台形型のもの。あまり日本では馴染みがない形ですが、アメリカではポピュラーなようです。日本でもAmazonなどのネット通販で100枚2000円以下で購入が可能です。

ブレードを交換する時は、赤丸で囲った部分を押しながらブレードを引き抜きます。前後を入れ替えて使うことが可能です。最初は戸惑いましたが、構造を理解すると簡単。ブレードには二カ所に凹みがあり、そこに黒いマウントのボッチがハマっているだけです。

グリップのG10素材は、ナイフのグリップカバーとしてよく使われています。表面がエンボス加工されており、滑りにくく手触りが良好。分解清掃もしやすく、衛生的に保でます。

ボディ先端付近にかぎ状の凹みがあり、そこではブレードが露出しているので、パラコードや紐などをその凹みに引っ掛けて切ることができます。ブレードを出す必要がないので、安全で便利ですね。

▲超便利なマイナスドライバー部

マルチな活躍が期待できるテール部のマイナスドライバー。ドライバーとしてはもちろん、スクレイパーや栓抜き、バールなどさまざまな用途に活用できます。全長は短いですが剛性があり、しっかりと使える頼もしいツールです。

一般的なカッターナイフに比べて刃先が短く、携帯性に優れる。ブレードの交換が少々面倒ですが、慣れれば全く問題ないレベル。それよりも、この薄くコンパクトなボディが気に入りました。何よりこのミリタリーとインダストリーを掛け合わせたような雰囲気が実にカッコいい!

工具として考えると目立つオレンジやイエローなどの警告色が良いと思いますが、日常使いでは、こちらのカラーリングのほうが好み。今回紹介したODグリーンの他にタクティカルグレーもあります。少し重量感のあるボディがポケットの中で存在感を放ち、ユーザーに頼もしい相棒がいることを知らせてくれます。

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<取材・文/GOL>

GOL|歯科技工士、ECディレクター、webライターまで幅広く活動しております。指先に伝わるハンドツールの質感や重さ、音などアナログな部分に惹かれて今に至ります。一番好きなのは懐中電灯。

 

 

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