iPhone15シリーズで高速充電および高速データ通信を利用しようとする場合、AppleはMFi認証USB-Cケーブルの使用を必須とし、MFi非認証のケーブル(汎用ケーブル)と差別化をすることを検討しているとの噂が出ていることに関し、欧州連合(EU)が「そうした機能制限は認められない」との手紙を送付したことが明らかになりました。
EU、MFi認証USB-Cチップを導入するのではないかと疑い
EUの政策執行機関である欧州委員会のティエリー・ブルトン委員が、「MFi非認証のUSB-Cケーブルの機能を制限することは認められず、法律が施行されるとEUでiPhoneが販売できなくなることを警告する手紙をAppleに送付した」と述べたことを、独メディアDie Zeitが報じました。
EUは3月中旬の会議でもAppleに警告しており、今回新たに書面で通達したとのことです。
EUは2023年12月28日までに、2024年12月28日以降に発売する携帯電話、タブレット、カメラの充電端子をUSB-Cに統一することを各メーカーに課す法律を制定します。
この法律の「統一された解釈」に関してEUは、2023年第3四半期(7月〜9月)までにガイドラインを公表する予定です。
ガイドラインに、「何らかの認証制度を導入し、非認証のUSB-Cケーブルを用いた場合の機能を制限してはならない」と明記された場合、MFi認証USB-Cケーブルと非認証のUSB-Cケーブルで差別化することは困難と考えられます。
iPhone16シリーズまではMFi認証USB-Cチップ搭載?
ただし、EUが定めた法律が対象としているのは2024年12月28日以降に発売するデバイスとしているため、例年通りであれば2023年9月に発売されるiPhone15シリーズと、2024年9月に発売されるiPhone16シリーズにMFi認証USB-Cチップを搭載する可能性はあると、MacRumorsは述べています。
しかし、現在の状況でAppleがそれを強行した場合、EUとの関係が悪化することが懸念されます。
Source:Die Zeit via MacRumors
Photo:Apple Hub/Facebook
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-535563/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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