進む枯渇化、買うなら今!「ヴィンテージデニム」究極の一本【激レア!お宝グッズ調査団】

【激レア!お宝グッズ調査団】

何十年も前から幾度となく雑誌で擦り続けられてきたお宝ヴィンテージデニム。その中心はいつもリーバイス501XX。圧倒的人気は今も変わらず、今回も上位を占める結果になった。

*  *  *

球数の減少で高騰が続くヴィンテージデニム。その中でもの人気は不動。

「近年は、楽にストレスなく穿くデニムを求める方が多く、ジャストサイズよりも1、2インチくらい余裕をもったサイズ感で探される方が多いですね。程度が良いものは、高額でも入荷してすぐに売れてしまいます。一方でサイズが小さいと価格は下がります。また、ヴィンテージデニムはデットストックに近いほど高額になりますが、程度より色落ちの良さを重視して選ぶ人も多いです」(ベルベルジン 野原さん)

今回紹介するデニムは全て100万円以上で、時には1000万円越えもあるそうだが、501でも66前期やビッグEであれば、手の届く金額とのこと。今から1本欲しい人はこの辺りが狙い目だ。

ベルベルジン副店長 野原由太郎さん
今年 25周年を迎えた原 宿のヴィンテージショップ
「ベルベルジン」の副店長。YouTubeチャンネル「ベルベルジンCH」で様々な情報発信も行われている

 

 

ベルベルジン
住所:東京都渋谷区神宮前 3-26-11 原宿 SHビル
営業時間:13:00〜19:00
TEL:03-3401-4666
定休日:無休

 

<こんなモノが高額化傾向!>
年代ものの501XX。状態が良く、ウエストは32〜36インチ

数百万円の値が付くのはやはりリーバイス501XXで、程度の良さも重要。32〜36インチがヴィンテージデニムのゴールデンサイズだと言われている。

 

■「ベルベルジン」高額ヴィンテージデニムランキング

※販売額は取材時のものになります

【1位】約90年前のお宝モノ。シンチバックが付く時代の501XX

<お宝ポイント>真っ紺、レザーパッチ付きの美USED

リーバイス
「501XX 1937年モデル」(770万円)

シンチバック、パッチ、ポケットのステッチなどのディテールが健在で、色落ちも少ない1930年代の1本はナント750万円OVER。「この頃の501XXがこのコンディションで残っている点に希少価値があります。色の残りが良くてダメージも ほとんどありません」(野原さん)

 

【2位】雰囲気抜群の色落ち。第二次大戦中のみ製造の“大戦モデル”

<お宝ポイント>人気の大戦モデル。雰囲気の良い色落ち

リーバイス
「S501XX」(550万円)

第二次世界大戦中のわずか4年間だけ製造され、デニム愛好家の中で高い人気を誇るのが、“大戦モデル”とも称されるS501XXだ。「レザーパッチもしっかり残っている程度の良さと、濃淡がハッキリしていて抜群の雰囲気を醸している色落ちが、この1本の価値を高めています」(野原さん)

 

【3位】ヴィンテージデニムの完成形。歴史を重ねた絶妙な色味

<お宝ポイント>人気の大戦モデル。月桂樹のボタン、ドーナツボタン

リーバイス
「S501XX」(330万円)

2位と同じS501XXで、価格差はコンディション差。バックポケット付近にリペアがあり、パッチは欠損している。「大戦モデルを象徴する月桂樹ボタンとドーナツボタンが使用されています。リペアや色落ちも含めて完成された色味で良い雰囲気がある1本です」(野原さん)

 

【4位】荒々しくて男臭いディテール。良い具合に吐き込まれた戦前の1本

<お宝ポイント>1937年モデル。荒々しい雰囲気

リーバイス
「501XX 1937年モデル」(275万円)

太もも周りがしっかりと色落ちしていて、膝裏のハチノスも絶妙。この時期のモデルは、股のクロッチベットも特徴的なディテール。「1位と同じ時期の戦前の501XXです。色落ちやリペア、スレなどはありますが、荒々しい雰囲気に価値を感じますね」(野原さん)

 

【5位】知る人ぞ知るディテール、玄人向けする初期型大戦モデル

<お宝ポイント>初期の大戦モデル。コンディションも良好

リーバイス
「S501XX」(275万円)

色落ちが少なくてコンディションが良く、サイズは少し小さめ。玄人好みするディテールも特徴。「リーバイボタンが使われていて、初期の大戦モデルであることがわかる1本です。2位や3位のようなドーナツボタンの方が人気は高いですが、こちらも希少性は高いです」(野原さん)

 

■これぞぜひセットアップで! 最高額Gジャン・ツートップ

▼通称 “1st”。最初のデニムジャケット

<お宝ポイント>滅多に入荷しないサイズ40。状態◎

リーバイス
「S506XX」(385万円)

ムラのない程よい色落ちで袖のヒゲが絶妙な塩梅。「実寸サイズが40なのですが、1stでこれ以上大きなサイズの入荷は滅多になく、希少なアイテムです」(野原さん)

▼やや小さめの1st。違いはサイズと色落ち

<お宝ポイント>1stモデル。レザーパッチが残る

リーバイス
「S506XX」(220万円)

1位よりサイズが小さく、色落ちも強め。「1stは、大戦モデルなので月桂樹ボタンが使われているのが特徴。この1着はレザーパッチも残っています」

※2023年5月6日発売「GoodsPress」6月号68-69ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【激レア!お宝グッズ調査団】

<写真/河田浩明 取材・文/NOHOHON PRODUCUTION>

 

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