6月5日(現地時間)から開催される、Appleの世界開発者会議(WWDC23)では、複合現実(MR)ヘッドセットが新製品として発表されると言われています。このヘッドセットが成功するかは、Apple WatchやAirPodsのように、いかにiPhoneとの相性の良さをアピールできるかが鍵となりそうです。
エコシステムに組み込めるか
Appleが近年リリースした新製品の中でも、市場のゲームチェンジャーとなったApple WatchとAirPodsには共通点があります。それは素晴らしい性能を持ち合わせていること、そして(実質的に)iPhoneユーザーでなければ使い物にならないことの二つです。
調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)によると、AppleのMRヘッドセットが成功するかどうかは、上で述べた二つのうちの後者、すなわちいかにAppleのエコシステムに組み込めるかに懸かっているそうです。
具体的にCIRPは、iPhoneユーザーでスマートウォッチを所有していると回答した34%のうち、78%がApple Watchを持っていることに着目し、新製品のヘッドセットもエコシステムにうまく取り入れれば、同じだけのシェアを占める可能性もあると分析します。
つまり、Apple WatchのようにiPhoneとの相性が非常に良ければ、iPhoneユーザーを一気に囲ってしまえるというわけです。事実、AirPodsもApple Watchには及ばないものの、やはりiPhoneユーザーの中で高いシェア(59%)を誇っています。
価格が最大の障壁か
ただし、MRヘッドセットをエコシステムの中にうまく組み込めたとしても、最大のネックとなるのは価格でしょう。
現時点でAppleは詳細を明らかにしていませんが、高機能ゆえに掛かる製造コストの兼ね合いから、価格は約3,000ドル(約41万円)になるとの見方が主流を占めています。
もし事実だとすれば、先行する競合製品と比較して約3倍高い価格設定であるばかりか、既存のApple製品の中でもかなり高価なデバイスとなるため、リリースから一年ほどは熱心なファンや開発者が主なターゲットになるとの見方もあります。
消費者だけでなくApple自身も、ひとまずは新製品を投下して反応を様子見といったところでしょうか。
Source:CIRP,AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-538846/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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